入院生活

よく「出産にX時間かかった」と言いますが、ゴールは赤ちゃんの誕生時刻だとして、スタートはいつなのでしょう?未だにわかっていない私(^^;。二度目以降の出産は初産よりも早く進むのが一般的ですが、私の場合はむしろ二人目の方が長くかかりました。「すごく痛い訳じゃないけど眠ってはいられない」という程度の陣痛が、間隔が狭まったり遠のいたりしながら一昼夜以上もダラダラと続き、いい加減うんざり(--;。
そんな風に始まった今回の出産で初体験したのは「へその緒カット」。ドイツではへその緒は父親が切る事が多いそうですが、夫が辞退したので私が自分で切らせて頂きました。助産師さんの指示に従い、クリップで留められた二箇所の間をハサミで「むにゅっ、ぶちっ」。十月十日に渡って働いてくれた母子の命の絆にお別れ~。
一方、今回も体験しそびれたのが「陣痛時の入浴」(前回は最初に破水したので感染を防ぐため入浴できなかった)。お風呂に入ると痛みが和らぐと読んだので、助産師さんに頼んだところ、「もう子宮口が全開に近いので、今更お風呂に入ってリラックスしている場合ではない」と言われてしまいました。陣痛自体は長時間続いたのに、病室でおとなしく我慢し過ぎて最後はお風呂に入る時間もなくなるなんて、我ながら間が抜けています。
出産後は1時間半で分娩室から病室に移されました。1時間半と言っても、胎盤が出るまでに30分程度かかった事もあり、最後はバタバタ。「15分でご飯を食べて、10分でシャワーを浴びて、さぁ出発!」という、なんだか産後すぐの母親というより出勤前のサラリーマンのような慌しさでした・・・。

ドイツの出産では、一般的に以下の三者のお世話になります。
・個人開業医:産前産後検診(Schwangerschafts-Vorsorgeuntersuchung, Nachuntersuchung)
・病院(Krankenhaus):出産
注:産院(Geburtshaus)や自宅出産(Hausgeburt)といった選択肢もあるが、病院で出産が97%を占める。なお、産院での出産には健康保険が適用されない事が多い。
・助産師(Hebamme):出産準備コース、産後の家庭訪問、産前産後体操、ベビーマッサージ等

「産前検診は開業医、出産は病院」という役割分担がなされており、病院には産気づいてからいきなり駆け込んでも特に問題ないようです。私自身、長男の時は「前もって一度受診した方が望ましい」と言われたものの、切迫早産の自宅安静から破水して救急車で運び込まれ、「はじめまして、産まれそうです、よろしく」という事態になりました。次男の時は前もって病院に予約を取り訪れたものの、「第一子が順調な出産だった経産婦は診察の必要なし」と言われ、助産師さんに母子手帳(Mutterpass)を見せてカルテを作ってもらっただけでした。余談ですが、後日この時の請求書(10ユーロ弱)が、病院ではなく助産師さん個人から送られてきたのには驚かされました。長男の時に病院で参加した出産準備コースも支払いは助産師さん個人宛だったし、「助産師は病院と契約していても基本的には自由業」という事でしょうか。

母子共に健康な場合の入院期間は出産日+4日程度。ただし出産後4時間で帰宅する外来分娩(Amburante Geburt)も可能だそうです。入院中は基本的に母子同室(Rooming-in)で、病室はこんな感じ(二人部屋ですが患者が少なかったのか一人で使える日が多く快適でした)。↓
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日本の病院ではベッドの周りにカーテンがある事が多いように思いますが、ドイツの病室は開放的(過ぎる)。授乳や検査であられもない格好になる事もあるのに、さすがはすっぽんぽんでサウナに入るお国です。写真左奥に写っているのはオムツ交換専用の家具(Wickelkommode)で、ドイツのベビー用品の店やカタログでは必ず見かけます。西洋人は床に座る習慣がないので、オムツ交換台(Wickeltisch)が必需品なのかもしれません。

朝食と夕食はバイキング形式で、専用の部屋に行って食べましたが、次男が泣いたり、市役所戸籍課や写真館の人が来たり、検査に呼び出されたりで、なかなか落ち着いて食べていられない事もしばしば。朝食はシリアル、パン、ジャム、チーズ、ハム、果物、ヨーグルト、コーヒー、紅茶などを各自好きなだけ取ります。↓
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実は夕食も全く同じ内容です。日本の病院ではあり得ない話ですが、ドイツでは病院に限らず夜は火を使わない冷たい食事(kaltes Essen)が普通です。以前に読んだ子供の時間認識に関する雑誌記事には、「子供は温かい食事が出るのが昼だと認識する」と書いてありました!

一日一度の温かい食事=昼食は病室に運ばれてきました。私が選んだのは母乳食(Stillkost)、と言っても普通食からレモン果汁を抜いたり副食をサラダにしたりと少しアレンジしただけのメニューで、内容はこんな感じ。↓
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ソーセージとジャガイモとはいかにも典型的な「ドイツ飯」。デザートとケーキ付でカロリーたっぷり。病院食なのにあまり健康的とは思えないのは私が日本人だから?





食事の写真の後にビロウな話で恐縮ですが、長男の出産後、日本のウォシュレットがとても恋しかった私。今回は長男の「水鉄砲」を病院に持参し、トイレでご活躍頂きました(爆)。

<追記>
病院から出産の請求書が届きました。合計金額は、母親:1706.60ユーロ、子供:841.62ユーロ。健康保険で全額カバーされる(はず)。
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Commented by chibininn at 2009-07-12 04:47
外来分娩!日本だと3、4日~1週間ほど入院になるような手術もこちらでは外来(日帰り手術)で済ますことも多いけど、分娩も日帰りで出来ちゃうんですねぇ。すごいっす。

ウォシュレット、せめて病院には設置すればいいのになぁ、と私も思います。出産後は特にそのあたりデリケートになっているでしょうし。そうでなくても、病気や怪我で体の自由が利かないとき&シャワーも制限されるときに、トイレの後始末がウォシュレットで出来れば負担も少なく快適ですよね。

ブログ全体がベビー仕様になってますね。ラブリーです♪おにーちゃんとは既に対面されたのでしょうか?
Commented by どいつりす at 2009-07-12 21:17 x
私以外の家族全員が私が嫁に来てから入院しました。
見舞いに通ったせいで、ドイツの病院について詳しくなったな~
と自慢に思っていました。
が、この記事を読むと当然のことながら違いあり~
食事、ここのよりおいしそうです~

Commented by lechat at 2009-07-12 23:55 x
病室やお食事の写真撮影とは、さすが二人目の余裕ですね~。赤ちゃん用ベッドの蚊帳(?)が可愛い♪ けどカーテンが無いのはちょっといろいろ不便かも。。。お食事は美味しそうでいいな。

陣痛スタートは、痛みが10分間隔になったらと何かで見ましたが、私の一人目の出産の時もだらだら痛みのと間隔が伸びたり縮まったりを一昼夜以上繰り返してたので、出産後助産師さんと相談して、ちょっとつらそうになってきたお昼からってことにしましょう、ということで陣痛開始時間がかなりテキトーに決められました。
Commented by glueck at 2009-07-13 15:27 x
あら、もうこんなに新記事がUpされている!
やっぱり二人目の余裕でしょうか(^^)
土曜に5月末に出産を終えた元同僚を訪問しました。
出産は弱い陣痛が始まってから5時間で、その後の育児も
まだ1ヶ月ちょっとですが、良く眠ってくれ夜ものんびり
眠れるようでした。

戸籍課の人が来るって、出産届けを役所に出向かなくて
良いということでしょうか??

Commented by penguinophile at 2009-07-18 18:53
ちびにんさま:
助産師さんに「四時間経ったらいつ帰ってもいいですよ」と言われ「頼むからもうちょっと置いて下さい」って感じでした(^^;。

ブログスキン、せっかくだからベビー仕様にしています♪

長男は今のところ嫉妬している様子はなく、赤ちゃんに興味津々で、だんだん愛着が沸いてきたようです。しかし二歳児はの愛情いっぱいスキンシップは新生児には迷惑を通り越して危険です(--;;

そういえば下のコメントで書き忘れましたが、小姑に肩を持ってもらえたら嫁としては心強いでしょうね。もっとも姑としては面白くないでしょうけど・・・。
Commented by penguinophile at 2009-07-18 18:57
どいつりすさま:
えっ、食事、美味しそうですか?いや不味くはなかったけど、フツーでしたよ・・・ってそれはドイツでは美味しい事になるのだろうか?うーん、そっちの病院には入院したくないかも(^^;
Commented by penguinophile at 2009-07-18 19:02
lechatさま:
日本人の私としてはカーテンが欲しいところです、やっぱり。同室の人が女性でも訪問客もありますしね。まぁ今回はラッキーにもほとんど一人部屋状態でしたから気になりませんでしたが。

陣痛開始時間を助産師さんと相談して決めた!そんなのもアリなんだ(笑)。やっぱり結構テキトーって事ですかね。
Commented by penguinophile at 2009-07-18 19:08
glueckさま:
二人目の余裕というか、上の子をOpa&Oma宅に預けていた間の余裕でした・・・。

弱い陣痛が始まってから5時間というのは初産にしては早いほうじゃないですかね。どうせ痛いなら時間が短い方が負担が少ないように思います。夜のんびり眠らせてくれる赤ちゃんは親孝行ですねー。

長男の出生届は夫が市役所まで出向いたんですが、今回は全部病院で手続きを済ませられました。
Commented at 2009-07-22 15:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penguinophile at 2009-07-22 23:27
鍵コメさま:
入院生活は単調になりがちなので、食事にかける期待が高まるような(笑)。
メアドの件、了解です、というか歓迎です、どうもありがとうございます。ママ友っぽいメールを交わす事になるのかな(^^)。確か最後に交わしたメールは査読に関してでした・・・(遠い目)。
日食/月食時に天気が悪いと損した気になりますよねー。
Commented at 2009-07-23 21:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penguinophile at 2009-07-28 05:59
鍵コメさま:

まぁあんなハンサムウーマンを!光栄です(^^)。そして日本のCMはやっぱり面白い・・・。
by penguinophile | 2009-07-11 18:49 | 子供 | Trackback | Comments(12)