生後20日
病院から出産時の請求書が届きました。
母 2,842.72ユーロ
子  991.94ユーロ
合計 3,834.66ユーロ(約44万円)
いったん自分で支払いますが、最終的には保険でカバーされるはず(されないと困る(--;)。前回の出産では確か2500ユーロ強でしたが、今回は帝王切開になったので、手術費用がかかったし入院期間も長くなりましたから、高くなるのも当然ですね。スタートから男子より女子の方が金がかかっています!一つ気になるのは、私は記憶にないのですが、夫によると前回は、医長(Chefarzt)から後日別途請求書が届いたらしい。前回の順調な出産では医長の顔を見る事すらありませんでした(なのに請求書は届いた!?)が、今回は診断を仰いだり回診で毎日のように顔を合わせたりしていたので、そちらの請求書が莫大になっている可能性もあります(後日追記:医長からの請求書が届きました。581.43ユーロ也。)。それにしても、同じ病院で勤務しているスタッフなのに一括して請求書が作成されないのは、かなり不思議なシステムです。

病院での食事については過去記事(その1その2)に書いた事があるので、今回は触れるつもりはなかったのですが、写真一枚だけ↓
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ちなみにこれは夕食です。昼にガッツリ食べて夜は軽く済ませるのはダイエットに良さそうなのに独逸人が痩せていないのは何故?という疑問はさておき、日本人的には「こんな夕御飯で母乳を出せというのかぁ!」と卓袱台をひっくり返したくなる様な内容ですが、さすがにドイツの病院も三度目ともなると、それ位では驚きません。特筆すべきはこれが「朝9時前に帝王切開手術を受け、昼食は抜いた後、18時頃に運ばれてきた夕食」だという点です。単純な私は「おぉ、手術後も容赦なきkaltes Essen(冷たい食事)!要するに何でも食べていいって事だね~。」と思いながら、堅くて酸っぱいドイツパンをあっさり完食したのですが、後になって「日本では帝王切開の後は重湯からスタートして少しずつ固形食に慣らしていく」と聞き唖然。他にも術後の点滴をはずすタイミングや、初めてシャワーを浴びる時期など、総じて日本の方が慎重というかドイツの方が大胆なようです。何となくわかっちゃいたけどやっぱりそうか、みたいな。まぁ何事もなかったから別にいいけれど、日本が過保護なのか、私が独逸人並みにタフになったのか(←ありえん)。

ついでに、緊急帝王切開になった経緯について、記しておきます。妊娠37週で産婦人科診療所を定期健診のため訪れたところ、胎児が小さめで心拍数が乱れたという理由で、すぐ病院に行くように言われました(そして、ほんの1,2時間の外出のつもりがそのまま10日間の入院になり、ひっくり返った自宅を義両親に明け渡す羽目に (>_<)。病院で検査したところ、心拍数は問題がなかったものの、超音波検査で胎盤の機能が低下し血行障害が起こっている事がわかりました。胎児への栄養供給に支障が出ると案じられ、また陣痛に伴い胎児への血流が更に低下すると危険が生じる可能性があるため、分娩誘発を行う事になりました。そのため、子宮頚部を柔らかくする薬を飲んだところ、20分ほどで子宮が収縮し胎児の心拍数が低下したものの、子宮口はまだほとんど開いていなかったため、緊急帝王切開となりました。そうと決まってからは本当に速くて、あれよあれよという間に手術室に搬送されてみたら、手術衣を着た執刀医と麻酔医が既に待機しており、食事内容を聞かれてからマスクを被せられ、眠いと思う間もなく全身麻酔。どうやら開けてみたら胎児の首にへその緒が巻き付いていたらしいです。
・・・と、何やらもっともらしく書いてみましたが、基本的に一人でドイツ語で得た情報なので、確信はありません(^^;)。ちなみに夫は、病院のスタッフが電話してくれたもののつかまらず、午後になって子供を連れてのんびり病院に来てみたら看護婦さんに「もう産まれましたよ」と言われてびっくり、私に会ってから帝王切開と聞かされて二度びっくりという呑気パパぶりでした(爆)。

医学が進歩した今日でも、不妊や流産や死産はそう珍しい話ではないように思います。人一人の命を授かり、身の内に預かり育てこの世に送り出すのは、やはり相当の責任とリスクを伴う大仕事であり、妊娠と出産を無事に終わらせられた事への感謝の気持ちはいつも同じです。でも、医療的介入が最小限の自然分娩だった前回と前々回が「はぁ~ヤレヤレ、一仕事終わったぜ!」の「爽やか体育会系出産」だったのに対し、麻酔から覚めて真っ先に赤ちゃんの無事を確認し安堵の涙を流した今回は「しみじみ感動系出産」でした。帝王切開に対する後悔やこだわりで出産後に精神的に落ち込むお母さんもいるようですが、三度目のせいかそんな繊細な殊勝さのない私は、「もちろん切腹は避けたかったけれど、そもそも出産なんて母親の思惑通りにならない事が多いものだし、結果的に母子共に健康なら御の字」という気持ち。出産後すぐに赤ちゃんに会い損ねたのは残念でしたが、目が覚めてからはすぐに赤ちゃんと一緒で母乳も順調にスタートできましたし、退院前に受けた小児科医による健診(U2)でも特に問題ありませんでした。ただ、脚が曲がり気味だという理由で入院中に整形外科医に診てもらったところ、ギブスを装着する程ひどくはないもののテープを貼られ、二週間後に再受診するように言われました。あとは黄疸が少し出ていますが、治療が必要な程ひどくはないので、訪問助産師さんと一緒に経過観察中です。

娘は今のところたくさん飲んでいっぱい出してよく眠る赤ちゃんで、あまり手がかかりません、というか上の坊主共の方がよっぽど手がかかります。一人目の赤ちゃんは眠っている時ですら家族の中心的存在でしたが、今は上の二人がうるさいので、寝ている赤ちゃんは存在感ゼロ(^^;。それでも昨日あたりから起きている時間が長くなってきたようですし、顔もだいぶしっかりしてきました。昨日は久しぶりにいいお天気だったので、すぐ近くの公園にスリング抱っこでデビューし、ご近所ママさん達にご挨拶。兄達にも「赤ちゃん」「Baby」と可愛がられ(しかし幼児の愛は時に相当危険だったりする)、もうすっかり家族の一員になっており、本当は今日が出産予定日だったのが何だか不思議な気分です。
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by penguinophile | 2011-05-19 19:20 | 子供 | Trackback | Comments(6)
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Commented by toramutti at 2011-05-20 00:50
友人夫婦のところも男男女で、女子はお姫様、パパは「meine Tochter」とめろめろです。
そう、私たちの保険だと、それぞれお医者さんから請求が来るんです。病院からは入院の費用、麻酔の医者、手術した医者、と来ましたよ。
近くだったらおにぎりもっていったげたのに!!
これからも、どうぞ、大事にしてくださいね。いつか、またお会いできる時を楽しみにしています。ドイツから引っ越す予定はありませんから。
Commented by penguinophile at 2011-05-22 23:58
toramuttiさま:
今はまだ赤ん坊なので性別はほとんど関係ないんですけど、うちの夫もそのうちメロメロになるんでしょうかねぇ。とりあえず女とわかって一番喜んだ(ホッとした)のは私でしょう。
あれっ、そうか、もしかして今回はChefarztだけじゃなく、麻酔医と執刀医からも別途請求書が来るかもしれないんですね。うわぁ、全部でいくらになるんだろう。来るか来ないかわからない請求書を待っているのもなんだかなーだし、やっぱり病院がまとめて患者に請求して医者に給料を払って欲しいもんです。
赤ん坊が気軽に連れ歩ける頃、あるいは昼間のオッパイを卒業したら、「ママ休業日」を作ってもらいますんで、そしたらまたデートして下さいね(^^)
Commented by 人鳥堂本舗 ぺん蔵 at 2011-05-31 23:57 x
なにやらドイツでは、
スペイン産きゅうりの大腸菌騒ぎで大変だそうですが・・・
Commented by penguinophile at 2011-06-03 19:10
人鳥堂本舗 ぺん蔵さま:
そうなんですよ。いやスペイン産キュウリはシロだったらしいですけど、死者が増えているのに感染経路が特定できないという状況で怖いです・・・
Commented by germanmed at 2011-07-03 07:34
こんにちは。遊びに来ました~。
「結果的に母子共に健康なら御の字」正にその通りですよね。首にへその緒が巻き付いていたのなら、命を救う正しい判断だった訳ですし。よかった、よかった。おめでとうございます。
またゆっくりお邪魔しますね。
Commented by penguinophile at 2011-07-05 04:52
germanmedさま:
ご訪問どうもありがとうございます(^^)。
首にへその緒が巻き付いて血流が滞っていたなんて、ずいぶん苦しかっただろうな、可哀想だったな、大事に至る前に取り出してもらえて本当に良かった、と思います。妊娠や出産に対する考え方は人それぞれでしょうが、究極の願いである「母子共に健康」さえ叶えられれば、あとはさして重要ではないと思うようになりました。
うちの子ペンギン3号もすくすく成長中で、むちむち度ではこぐま君にも負けません(笑)。赤ちゃん時代は本当に短いので、じっくりたんのうしたいですね。

ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。
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