親馬鹿日誌:長男4歳半の言いまつがい

先月のP報告を書きたいと思っているうちになぜか一月も下旬に突入。別に特に忙しくしていた訳ではないし、家事も最低限しかやっていないのだが、三匹の豚児に振り回され、日常生活を回すだけで光陰矢のごとし。私の手際が悪いせいもあるだろうが、そもそも乳幼児という生き物が、「効率」という言葉とは無縁、いや根本的に相容れないのが一番の原因。コートとマフラーと帽子と靴を着用するという、大人なら1分で出来る事が、途中で脱走してお医者さんごっこを始めたり片足跳びを披露したりでなかなか進まず、最後には怒声が飛ぶ始末。一事が万事その調子で、何もしないうちに一日が過ぎ、体力的というよりむしろ精神的に疲弊していくワタシ。そして赤ん坊に歯が生えハイハイを始めるのを見て、月日が過ぎている事にハッと気付く。

子供達は現在、長男4歳7ヶ月、次男2歳7ヶ月、長女8ヶ月。長男の第一言語は明らかにドイツ語だが、ドイツ語での独り言の合間にいきなり「あっ、オナラしちゃった」と、なぜかそこだけ日本語が混じったりする。長男の日本語の発音は少しガイジンっぽいので、聞き慣れた母親以外には理解不能な事もある。それでもLとRとラ行の区別が自然にできているあたりは、やはりバイリンガルなのだなぁ、と妙に感心してみたりする。長男が私に対してドイツ語で話しかけてくる事はほとんどない(ただし単語が混じってしまう事はよくある)が、次男の二言語切り替えスイッチは未完成。大晦日に散歩から帰ってきた次男が私に「Feuerwerk sehen」と話したら、すかさず長男がドイツ語で「ママには“はなび みた”と言わなくちゃ駄目だよ」と指導を入れていた。ちなみに兄弟間の会話は全てドイツ語である。

結構おしゃべりな長男だが、まだまだ言い間違いも多い。例えば・・・

○レストランごっこで、
母「今日は何がお勧めですか?」
長男「エビがオスメス!」

○医療体操に行く母に、
長男「ママ、どこに行くの?」
母「腰が痛いからマッサージに行くの。」
長男「ペン太もソーセージにマッサージつけるよねっ!」
いやそれを言うなら「マスタード」でしょう。

○雑誌に載っていた幼児の写真を見ながら、
長男「この子はペン太より大きいよね。」
母「でもまだオムツをしてるよ。それに顔が幼いし。」
長男「違うよ。顔がおさるだよ。」
どうやら「顔が幼くない」と言いたかったようだが、サル顔になってしまった。

○「おむすびころりん」の絵本を読みながら、
母「穴の中を行ったり来たりするうちに、隣のお爺さんは、なんと・・・」
長男「まぐろになってしまいました!」
惜しい!正解は「もぐら」でした。

日本語は音節数が少なく同音異義語が多いらしい。大人は文脈から判断できるが、幼児にはまだ難しい。次男が私に向かって「Blumen malen」と言ってきた事がある。これが長男なら「ワタシ、ドイツゴ、ワカリマセーン」芝居を打って日本語で言い直してもらうのだが、次男に対してそれをやると話が続かないので、「お花を描いて欲しいのかな?」と助け舟を出したところ、こくりとうなずいて「鼻を掻いて」くれた。逆に花を指差して「Nase(鼻)」と言って、隣人にキョトンとされた事もある。

幼児の発言にほのぼのさせられるのはどこの家庭も同じだが、二ヶ国語環境の場合は二倍楽しめる、という事にしておこう。
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by penguinophile | 2012-01-25 02:46 | 子供 | Trackback | Comments(10)
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Commented by Cleyera at 2012-01-25 15:00 x
わははは楽しいですねー(^○^) 今時の崩れた日本語から隔離されている分美しい日本語が身につくかも。お母さんおきばりやす。
欧州言語と日本語が自由自在になるとラテン語がわかりやすくなりますよ。将来楽しみですね。
Commented by ちえ at 2012-01-25 21:05 x
それでタイトルの間違いは、意図的なもの?それとも幼児の言葉の伝染?
いつも文章が丁寧語なのに、そうじゃないからそれもびびった。(丁寧語の逆って、普通語でいいの?インターネットで調べてもわからない...)
長男君はいつ頃から切り替えスイッチができたのかな?そういう私もスイッチ壊れまくっていますが...
Commented by penguinophile at 2012-01-26 23:46
Cleyaraさま:
確かに隔離されており流行り言葉は入ってこないんですが、母親から子供への言葉なので、なんとなく「上から目線の女言葉」なんですよねー。
ラテン語っていかにも「教養」って感じですよね。あんまり現実の役には立たない面も含めて(笑)。今はどうだか知りませんが、かつてはドイツのギムナジウムではラテン語が必修だったらしく、履修した夫は今でも教会に行くと「あれは○○という意味だ」とか講釈たれてくれます。
Commented by penguinophile at 2012-01-26 23:58
ちえさま:
タイトルは意図的なもの。「ほぼ日刊イトイ新聞」(←これは検索すれば出てくるぞ)の真似っこです。
記事はだいたい「です・ます調(敬体)」で書いてるけど、これまでも何度か「だ・である調(常体)」で書いた事もあったはず。別に深い意味はなくて単なる気分の問題だす。
長男の切り替えスイッチ、いつ頃できたかなー?日本で会った時はどうだったっけ?あれがちょうど2年前だから、今の次男と同い年のはずだったけど。次男の切り替えスイッチも、出来つつあるんだけど、まだ完成してないなぁ、というかちゃんと完成してくれよ?って感じ。ちなみに私のスイッチは日欧二つしかないらしく、ドイツ語と英語が平気で混じります・・・。
Commented by ちえ at 2012-01-27 18:40 x
そっかーやはり意図的なものだったんだ。
敬体と常体ですね。日本語を教えてくれてありがとう。
長男君は日本で会った時はもうきちんと切り替えスイッチができてたよ。ドイツ語で数を数える時、私に申し訳なさそうにしていたし。
Commented by M at 2012-01-28 12:43 x
「惜しい!」シリーズはなぜかモグラ関係ばかりですね(笑)。
日本語はオノマトペが非常に多いのが特徴だとか聞いたことありますが、その分語彙が少なかったりするんですかね。同じ音の言葉で違う意味を表したり、何か音声上の制約が多い言語だとかあるのかな。
Commented by lechat at 2012-01-29 23:14 x
毎日ママ一人で3人の子育て、お疲れ様です。私も週末など何もしないであっという間に一日が終わることもあるので、すごくわかります~。何というか、重い錘をつけて動いている感じなんですよね。

長男君の言い間違い、かわいいですね。次男君の間違い(勘違い?)も面白い。脳の中で日本語とドイツ語が行ったりきたりしてる感じですね。日本語は同音異義語、確かに多いかもしれないですね。メキシコ人やフランス人には日本語は音節数が多くて難しい!、と昔いわれたことがあるけど、ドイツ語はもっと多いのでしょうか?
Commented by penguinophile at 2012-02-04 04:07
ちえさま:
実は敬体と常体は私もわからず、「です・ます調 だ・である調」で検索したのでした~。
Commented by penguinophile at 2012-02-04 04:11
Mさま:
アレ?本当だ。モグラつながりだ(笑)。「もぐら」と「まぐろ」って、両方とも「マ行+ぐ+ラ行」で、言われてみたらちょっと似てましたわ。
日本語はオノマトペが多いって言いますよね。その分語彙が少ないかは・・・どうなんだろ?ちなみに海外生活が長いとオノマトペが崩れてくるらしいですよ。
Commented by penguinophile at 2012-02-04 04:22
lechatさま:
重い錘をつけて動いてる感じ、まさにそうです。錘をぶる下げてるのが常態になってしまっているもんで、一時間で複数の用事を済ませられるとかえって驚いてみたりします。

スペイン語はどうだか知りませんが、フランス人に音節数が多いと言われる筋合いはないような気がするなぁ!ドイツ語は子音も母音も日本語より多いです。でも押しも押されぬモノリンガルの私には、母音はアイウエオの五つしか認識も発音もできません・・・。「Oウムラウト」ってなんだよ、「ウ」にしか聞こえないよ、聞こえないんだから発音もできないに決まってるじゃん、みたいな有様です。
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ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。


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