自転車講習

小学校が秋休みに入る直前の10月初旬、4年生の長男には大事な試験がありました。それは自転車の試験です。

ドイツでは自転車は(自転車通行可と明示された歩道を除き)基本的に車道を走りますが、8歳未満の子供は歩道を走らなくてはならず、10歳未満の子供は歩道を走ってもいい事になっています。いよいよ大人の仲間入りをして車道デビューを果たす義務があるお年頃の4年生を対象に、小学校に巡査が派遣され、自転車講習が行われました。生徒達は、この講習の最終試験に合格したら、保護者がいなくても自分だけで自転車で移動しても良い事になります。

まずは夏休み前に、お巡りさんが子供の自転車を検査して、合格であればシールが貼られます。
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夏休みが終わってからは講習本番。教室での座学の後、そしていよいよ路上教習です。路上での練習では、子供の安全を確保するため、保護者も協力します。プー太郎シュフの私は二回、駆り出されましたが、そこで見た光景は、いささか不安なものでした。うちは母親の私が車の運転が超苦手なため、日常の移動は基本的に全て自転車で済ませていますから、子供達は自転車の操作に慣れており、周囲の様子に注意を払う余裕があります(怪我の功名?)。しかしドイツの田舎町は基本的に車社会ですから、日常の移動はほとんど車で済ます家庭が多いのです。そうなると子供は自転車の操作に慣れておらず、前に進むのがやっとこさっとこという有様。なのに安全確認だの手旗信号だのを命じられては目を白黒、車道を走るように言われては涙目になるのも当然というもの。講習中に私が「右を見て!手を出して!曲がって!」と叫んだら、右を見て右手を出して「左」に曲がる子供までいて、オイオイ大丈夫か!?という感じでした。

結果は案の定あんまり大丈夫ではなく・・・うちの長男はペーパーテストも実技試験も最高点で合格して表彰されました♪・・・が、試験を受けるのをやめたり不合格だった生徒もいたそうです。追試の有無はわかりませんが、別に運転免許ではないので、試験に合格しようがしまいが、10才になれば車道を走らなくてはいけません。あとは親の責任という事なんでしょう。それでも警察と学校が協力して指導に当たってくれるこの制度、全国規模なのかローカルな制度かわかりませんが、とても有難いものだと思いました。
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ついでにドイツで自転車に乗っていて気付いた点。
・自転車専用レーンが日本より整備されており走りやすい。子供は歩道を走れるのも安心。
・自転車は右側走行が基本、自転車走行可の歩道でも同じ。
・ライトは前に白、後ろに赤の二つが必要。
・親子連れの場合、親は子供に合わせたちんたら速度で車道を走る羽目になる(むしろ親も一緒に歩道を走った方が、車も親も子供も落ち着いて走れそうだよなぁ~と思う事もよくある)2017年1月以降、8歳未満の子供に同行する大人は1名に限り歩道を走っても良い事になったそうです。見知らぬおばあさんに「子供も車道を走れ!」と叱られた事があるが、こちらの言い分を完全無視のヒステリー頑固ババァ(←失礼)よりも、交通規則遵守と我が子の安全の方が大切。
・大人用自転車につける子供用座席は後ろに取り付けるタイプが主流。私が愛用している日本製ママチャリ(駐在奥様の置き土産)は前乗せタイプなので、娘を乗せて走っていた頃は行く先々で注目の的だった。信号待ちでいきなり「この自転車どこで買った!?」と尋ねられた事もある。子供を乗せて牽引する小型リヤカー?も人気で、子供一人用と二人用がある。日本には三人乗り自転車があり、更に赤ちゃんをエルゴ抱っこして四人乗りで走るママさんを見かけるが、ドイツでは中国雑技団かと驚かれそう。
・ヘルメット装着率は高く、特に子供はほぼ100%。装着は義務ではないが、装着せずに事故に合うと保険が下りないケースがあるとか?日本よりも車道を走る事が多いし、他の自転車の速度もかなり速いので、見た目より安全重視で大人でも装着すべきだと個人的には思う。
・足のペダルを逆回しにするとブレーキが効くタイプの自転車が多い。私はどうも慣れずにとまどったが、子供は握力が弱いのでペダルブレーキが有効。
・右側車両が優先なので、右の道から出てくる車には特に注意。例えば(優先道路指定のない)「T」字路の場合、横棒を左から右に直進する車両ではなく、縦棒を下から来て右折する車両に優先権がある。よって直進優先と信じて左から右に進むと轢かれかねない。自転車だけではなく自動車の運転でも要注意。
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by penguinophile | 2016-10-30 16:51 | 子供 | Trackback | Comments(0)
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ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。


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