2006年 10月 22日
「ダーリン、危機一髪!」の巻。
新妻あらため未亡人
になるところでございました・・・。
何を大袈裟な!と思われるかもしれませんが、夫が交通事故に会ったんです。事故状況を聞いた時は、「一歩間違えたら、最悪の事態になっていたかもしれない・・・」と、背筋が寒くなりました。
金曜日の晩、夫が出張先(正確には単身赴任先)から帰宅する途中のアウトバーン上で、その事故は起こりました。
夫の前を走っていた車が、車線を変更しようとしたところ、実はそこには既に他の車がいて、あやうく接触しそうになりました。気が付いた運転手が、元の車線に戻ろうとしたところ、慌ててハンドルを切り過ぎてしまった。車は制御を失って蛇行し、道路端にぶつかってはね返り、夫の運転していた車の右ドア部分に衝突(ちなみに当然左ハンドル車です)。夫の車は、二回転スピンしてから、やっと停止したそうです。
でも、不幸中の幸いと言いますか、本当に本当に有り難い事に、夫はドアの内側にはぶつかったものの、怪我はなく無事でした。あとの二台の車にも、怪我人はいなかったそうです。事故時の速度は時速120km程度だったそうですから、むしろ怪我人が一人も出なかった方が驚きだ、と私は思いました。
事故状況からみて、夫に非はありませんでした。警察の事情聴取でも、それははっきりしていますから、保険の面では問題ないと思われます。
車はいま、事故現場近くの車庫に置いてあります。損傷がひどく、廃車になりそうです。でも、起こりえた最悪の事態に比べれば、9年選手のフォルクスワーゲンなんて、はっきり言ってどうでもいいです。
あぁでももしかして、ドイツ車が頑強に作られているお陰で、夫が無事だったのかしら?旧東独で作られていたプラスチック製の車(トラバント)だったら、私は今頃のん気にブログの更新どころか、葬式の準備をしていたかも?だとしたら、フォルクスワーゲン君、本当にありがとう!どうぞ安らかにお眠りください(?)。
実は私、事故後まだ夫に会っていません。昨晩は事故処理等々で予定より大幅に遅くなってしまい、事故現場からはうちよりも彼の実家の方が近かったため、夫はそのまま電車で実家に帰りました。うちには今晩帰って来る予定です。やっぱり顔を見たら安心するんだろうなぁ。
昨晩電話をもらった時に、
「事故後すぐは大丈夫だと思っていても、時間が経ってから後遺症が出てくる場合もあるらしいので、明日病院に行ってちゃんと診てもらった方が、私は安心できる」
とは言っておいたんですが、さっき電話で話した感じだと、結局行かなかったみたい。私にしてみれば、やっぱりちょっと不安なので、念のため検査しておいてもらいたいところなんですが。
「安全運転でね!私、未亡人になるのはまだ嫌だからね。」
私が夫を見送る時に、冗談めかして言った言葉です。いやしかし、本気でこんな「危機一髪」を体験してくれちゃうとは、予想だにせず。
人間(に限らず、生き物)は、結構あっけなく死んでしまう事があるものです。ついさっき笑顔で「じゃ、また明日ね!」と別れた友人と、本当に明日また再会できる保証など、全くない。頭ではわかってはいるけれど、普段はそ知らぬふりでやり過ごしている事を、こんな機会に否応無く思い知らされます。
今日はまた、青空市場にお買い物に行きました。
土曜日の市場は、買い物をする人たちで、いつも賑やか。真っ昼間なのに、よく晴れたとてもいいお天気なのに、太陽は傾いていて、ちょっと夕方のような日差し。あぁもう秋なんだなぁ、と思います。でもまだまだ空気は暖かくて、オープンカフェでは家族連れがのんびりと団欒中。広場のすぐ脇にある教会の鐘が、時を告げています。花屋さんには、色とりどりの鉢植えや切花が、所狭しと並べられています。黒い犬を連れた髭面のおじさんが買っているお花は、家で待つ奥様のためでしょうか。八百屋さんのかぼちゃは、鮮やかなオレンジ色。トルコ食材屋さんには、幾種類ものオリーブが並んでいます。今年最後の販売に来たFederweißer売りのおじさんは、三週連続で買いに来た私の顔を覚えていたらしく、こちらがまだ何も言わないうちから、「Federweißer 1つだね」と、詰める準備をしてくれました。
日常の何と言うこともない風景が、いつもよりちょっとだけ色鮮やかに映った、穏やかな秋の一日でした。
でも、何事もなく本当によかった、って今でも話しています。車は取り替えられますから。
そうそう、近いうちにミスターダーシーをお返しいたしますが、Hope Springs、もしご希望なら入れますにゃ。
いや、旦那様に怪我がなくてよかった。のんきに写真とってて大丈夫?
さすがフォルクスワーゲン!噂に聞いていましたがやはり強いですね。自分は駄目になっても人間は守ってくれるという、有り難い話です。9年もの、まだ良い方だと思います。(デン人の感覚では)もったいないけど、車のおかげでご主人助かったという事で安らかにお眠り下さいませ、フォルクスくん。
今頃ご主人とハグハグしているかな?大変だったけどこういう時はラブラブ度が上がると思います。(*^^*)
どうもありがとうございます。nyfさんの旦那様も(今更だけど)何事もなくて本当に良かったですね。車はお金で買えるけど、命は買えないですからね!ところでトヨ○、VWに負けたか(^^;。夫の車に衝突したのはメルセデスだったそうですが、そっちも廃車確実らしいです。
保険の掛け金の事までは考えてなかったですけど、上がるかもしれないなぁ。でも当分は車ナシ生活になるような気がします。
Hope Springs、興味あるので、お言葉に甘えてお借りしてもよろしいですか?ストーリーには期待せずに見ることにしますが(笑)、ヘザー・グラハムとミニー・ドライバーも結構好きなのですよー。
ありがと~。未亡人になんてなったら・・・とりあえずこのブログは「江戸っ子は江戸に帰ります。さようなら。<完>」でしたね。
この写真は実は先週の土曜日にハロウィーンの写真と一緒に撮ったもの。昨日は買い物済ませてうちに帰ってからもなんだか落ち着かなくて、気晴らしに記事書いてたのさ。
どうもありがとさんです。
VW君、走行距離が短かったので、9年選手の中でも若い方(?)だったんですが、最後にいい仕事してくれてありがとう!って合掌したい気分。
とりあえず、夫が昨晩帰宅した時の「お帰りなさいハグ」は、普段の100倍くらい気合入りました!
いや、私は電信柱の工事のおっさんみたいになってますが、
相手は電信柱のままなんで…。
とにかく無事でよかった。早く精密検査の結果が出るといいね。お大事に~。
あ、このブログお友達の家で一緒にみて、気に入ってもらったの。
もき&まきで楽しく読むから、よろしくね。
しかし、ワ-ゲンって本当に丈夫なんだ。
でも、120kmの衝突だと、絶対に後遺症が出るよ~
止まって追突されても、一ヶ月後に痛みが発症した私。
経験者は語る!
とりあえず、ムチウチは最初の首の固定が肝心だから、1週間はなるべく動かさないように!とダ-リンへ伝えておくれ。
では、お大事に♪
電信柱という表現に笑っちゃったけど、やっぱり日本男児ですねぇ。私も日本女子(?)なので、相手が電信柱だったら、工事のおっさんにはならなかったと思う。
ゲルマン人はラテン人よりハグやらキスやら少ないイメージあるけど、さすがに日本人よりはするだろうからなぁ。夫は母親や伯母と会うたびハグしてるから、事故った後に新妻にやらなかったら相対的にマズいよ。私も郷に入りては・・・で、初対面の義伯父にハグしたけど、実の親とは1000年くらいしてないのに、なんかヘンだなぁ、と思った。
もき様のご来訪、歓迎~♪
江戸に戻るのはいいんだけど、理由が未亡人というのは勘弁して欲しいっす。
そう、経験者だから聞きたかったんだけど、痛みが出たのは一ヶ月も後だっけ!ますますコワイ~(>_<)。
今朝やっと医者に行ったんじゃないかと思うんだが、もしまだ行ってなかったら、嘘泣きでもして説得するか・・・。首の固定ね、伝えておくわ、ありがとう!既に3日経ってますが(--;
嘘も方便!泣いてでも絶対行って診て貰って。
で、医者が大丈夫だと言っても、暫くは決して首を回したりしない事!
運がよければ、鞭打ちを発症しない人もいるらしいが・・・100人に一人の割合だとか?
最初にちゃんと診て貰っても、私のように藪医者だと、今まで長引くけどね~
今日やっと、示談書を出してきたよ、2年4ヶ月かかった・・・
ようこそいらっしゃいませ。
なんちゃってニッポンネタ、実はかなり好きなんですけど、そんなにいつもネタが転がっている訳ではない上に、いつもカメラ持ってるとは限らないし、お店の中で商品を撮るのはためらわれる事もあるし、なかなか難しいです・・・。
いちおう日本人なんで、ラブラブハグ姿は、通常モードではなかなか人様の目にはお見せできません(爆)。
発症しないのは100人に1人という確率の低さに衝撃。医者で診てもらったけど、町で唯一の労災担当医なので、これが藪だったらどうすりゃいいんだか(^^;。昨日は、話していてうなずかれると「やめてくれー」と言いたくなったよ。
もう2年4ヶ月になるのかぁ。本当に長々と引きずっちゃっているよねぇ。でも示談書とかのペーパーワークまでまだ引きずっているとは知らなかった。本当にお疲れ様です。
どうもありがとうございます。後遺症が出ない事を祈るばかりです。chimaさまも交通事故体験者でしたか。子育て中に大変でしたね。私も渋滞で衝突した車の助手席にいた事はあるんですが、後遺症はありませんでした。そしてVWはやっぱり国民車ですな・・・
昨日、車庫に行った夫からメールがあり、「専門家と車を見直したら、記憶にないけど左側もガードレールに衝突していた、スピンはしていなかったのかも」だとか。極限状況下での人間の知覚って結構ぶっ飛んじゃうもんですね。まぁひき逃げ事件の捜査じゃあるまいし、元気でいてさえくれれば、詳細なんてどうでもいいんですが。