アメリカに来たイギリス人、日本に来たルーマニア人

最近たまたま同時期に、イギリス英語とアメリカ英語の違いをちょこちょこネタにしている映画と本に接したので、記録しておきます。

○Hope Springs(スプリング・ガーデンの恋人)

nyf1403さんからDVDをお借りして拝見した、日本では劇場未公開の作品。婚約者に裏切られたイギリス人画家(nyf1403さんの心の恋人?コリン・ファース)が、傷心旅行先のアメリカで心優しい女性(ヘザー・グレハム)と出会い新しい恋が芽生えるが、そこに元婚約者(ミニー・ドライヴァー)が現れて・・・というお話。ありがちな三角関係ラブコメという感じで、気楽に楽しめました。

コリン・ファース演じる主人公を含め、登場人物は皆ちょっと弱くて情けなくて憎めない人ばかり。ヘザー・グレハムは、「フロム・ヘル」でジョニー・デップと共演しているのを見て、注目した女優さん。そしてミニー・ドライヴァーに対する私のイメージはいつも「親しみの持てる隣のお姉さん」という感じです。
一緒に観た夫は「アメリカにこういう村、ありそう~」とか言ってました。そんなもんかな。でもメイキングを見たら、実際の撮影はカナダのブリティッシュ・コロンビア州で行われたようです。紅葉が綺麗ですが、撮影時は雨続きで苦労したとか。

○False Impression / Jeffrey Archer

ドイツに来てから読んだ本は、たまたま夫や義弟が持っていた本ばかりだったのですが、これは地元の本屋で見かけて買いました。和訳版はまだ出ていないようです。

ジェフリー・アーチャーの作品は「百万ドルをとり返せ!」から気に入って、全部ではありませんがそこそこ読んでいます。伝記調、サスペンス、短編と三種類のフィクションを書いている人ですが、この作品は私が最も好きなサスペンス/ミステリー系です。

2001年9月10日、イギリスのお屋敷で、没落貴族の老婦人が殺される。どうやら鍵はその家に代々伝わるヴァン・ゴッホの自画像にあるらしい。その翌朝、ニューヨークの貿易センタービルで・・・というお話。
登場人物は、才色兼備の美術コンサルタント、有能だけどちょっと抜けてるFBI捜査官、自己中心的で欲深い銀行家、冷酷な暗殺者・・・と、過去のアーチャー作品でも出てきたような顔ぶれが多いです。また過去の作品で使ったのと同じトリックだったため、伏線が見えてしまったこともありました。それでもぐいぐいと引き込むストーリーテリングのうまさはさすがで、ペーパーバック450ページほどを2日で一気読みしてしまいました。ロンドン近郊、ニューヨーク、ブカレスト、東京と、世界一周気分も味わえます(?)。

ここで日本人としては注目したい登場人物が1人。それは東京に本社を置く鉄鋼会社社長のナカムラ・タカシ氏です。だいたい欧米の映画や小説に出てくる日本人と言えば、ヘンテコな名前と顔と服装で写真を撮ってお辞儀をするだけの集団が多くて、かなりトホホですよね。でもこのナカムラ社長は一味も二味も違い、人柄、教養、金、地位などなど、全て合わせ持っている紳士なのです。イギリス人が書いた小説で、こんな美味しい役が日本人に振り当てられるなんて、感動してしまいました。東京でのシーンや日本人に対する見方も、ちょっと典型的ですがおおむね好意的。ナカムラ社長の電話口に出る秘書の第一声がいつも“Hai, Shacho-Shitso desu“だったりして、「発音できねーよ」と突っ込みたくなったりしますが、まぁこの程度はご愛嬌ですね。
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by penguinophile | 2006-11-22 02:36 | 徒然 | Trackback | Comments(6)
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Commented by nyf1403 at 2006-11-22 03:02 x
そう、あれ、雨の中での撮影だったんですね。最後のお祭り?のところ、雨の中で撮影して、その後、編集したんですってね〜。
ありがちなお話で、思った通りのエンドでしたけど、楽しめました。いや、彼が出ているからいい、というわけだけじゃないです〜。
男の人でもああいうとき、涙するんだな〜と思いまして、また、ぐっと来ちゃった映画でしたわ。
コリン・ファースはインタビューで、二人の女性に好かれていい役だった、とか言っていましたよね。BJDとよいバランスがとれたとか。
Commented by anthonberg at 2006-11-22 04:04
私のヘザー・グラハムの印象はブギーナイツ"が一番強いかも?じゃーん、とヌードになるところが凄いなこの人と思いました。まぁ自慢なんだなーとひがんでみたり。(笑)ミニー・ドライバーって"スリーパーズ"で観て『うーん…』と思ってしまう顔でした。D.デュカブニーと出た映画はヒロインだったけど、うーんって感じで…。悪くないんだけどいい印象がないんですよ。女優としては良いと思うんだけど。コリンは画家役多いですね。(笑)
ジェフリー・アーチャーの本いいなぁ!洋書が売っている本屋も近くにないのです。(泣)彼の話は期待を裏切らないですよね。"Shitso"は『秘書』の事ですか?(笑)『ひ』が『し』になるのは江戸っ子だっちゅーの。(⌒∇⌒;)
多分読んでいる方、皆そこだけは発音出来ずに読み飛ばしだと思います。
Commented at 2006-11-22 21:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penguinophile at 2006-11-23 01:00
nyf1403さま:
雨のシーンはそんなに多くなかったと思うのに、撮影は雨ばっかりだったなんてちょっと驚きました。お祭りのところもだったんですか。でも紅葉の色がすごく綺麗だったのは、雨のお陰かもなぁ・・・と思います。BJDでは逆三角関係ですからねぇ~。
Commented by penguinophile at 2006-11-23 01:11
anthonbergさま:
「ブギーナイツ」観てないですが、「じゃーん!」と脱ぐのはやっぱりセクシーダイナマイトじゃないとねぇ・・・私は線香花火級なのでやっぱりひがみそう(--;。ミニー・ドライヴァーって決して美人じゃないけど、なんか親しみ持てるんだなぁ。
"Shitso"は、秘書かもしれませんが、たぶん「はい、社長室です」ではないかと。
Commented by penguinophile at 2006-11-23 01:13
鍵コメさま:
コメントどうもありがとうございます。頂いたメール、先程やっと拝見しましたので、別途お返事させて頂きますね。
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ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。


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