2006年 12月 07日
聖ニコラウスの日
聖ニコラウスは、海運と子供の守護聖人と言われており、12月6日の晩に、良い子の靴、靴下、皿などに、チョコレートなどのちょっとしたプレゼントを残していきます。夫と私はどうやらちゃんと良い子(?)だったらしく、台所で朝こんなものを発見!↓
夫には言いませんでしたが、実はワタクシ、夜中に台所に水を飲みに行った際、お盆とリンゴが消えているのを見て不思議に思っていたのですが・・・聖ニコラウスの仕業だったのね!?
夫が子供の頃は、幼稚園に聖ニコラウスが、子供達の過去1年の行動について書かれた大きな本(閻魔帳ですね)を抱えて訪れたとか。子供達は1人ずつ聖ニコラウスの前に呼び出され、自分の行動について褒められたり批判されたりします。そして総合的に良い子だった子供には、お菓子や果物が与えられます。聖ニコラウスは助手を連れてくる事があり、悪い子供は助手から体罰を受けるのだとか(もっともそんな子供はフツーいない)。なにせ偉~い聖人の前に1人ずつ出て行くのですから、緊張と怖さで泣き出す子供もいたそうです(可愛~い)。
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昨晩は、夫のお付き合いで、「ミネルバ賞」なる賞の授与式に行ってきました。と言っても私個人的には、町のお城(die Zitadelle)の礼拝堂(die Schlosskapelle)という、普段入れない場所に入れるのが目当てで行ったのです↓
授与式には町長や州首相といった地域のお偉いさん達が列席し、テレビで時々見かける科学エンターテイナーのYogeshwarさんという方に賞状とミネルバ女神の像が授与されました。
このお城は、現在では主にギムナジウムとして使われていますが、地下は町の博物館になっています。授賞式後のレセプションは、この博物館内で行われました。コートを預けていたもので、底冷えがする地下室で震え上がってしまったのですが、オープンサンドやケーキをつまみながら夜のお城博物館を探検!という感じで、かなり楽しかったです。
このお城は第二次世界大戦でかなり被害を受けたのですが、地下は戦禍を免れたらしく、古い構造が保存されているようでした。しかし実は今、この頑強な建物に新たな危機が・・・。この地域では、露天掘りの褐炭が取れるのですが、その影響で地盤沈下が起こっているのだそうです。そして城の地盤の一部が沈下したため、部分的に高さが合わなくなってきたのだとか。そんな訳で、今は地下部と地上部の間にこんな物がいくつも挟まれています↓
要するにものすごく強いスプリングのような物だと思います。「日本の免震構造みたい!」と思ったんですけど、全然違うかな?
最後の写真のスプリングが凄いがっしりしたものですが、これは固定されてて安定しているのですよね?日本の構造って何の構造でしょうか?すっごい気になります。(^^)
オットのところには、扮装した叔父さんがきていたそうです。その叔父さんは、毎年、教会の役員会でニコラウスの集まりに来られないよ、残念だな〜って言っていたそうです。後で、ニコラウスの日に会議なんてあるわけないのに、当時はすっかり信じていたって。
え?文字欠けちゃってます?私はちゃんと読めるんですけど・・・スキン変えたせいかなぁ?
リンゴと一緒に置いてあるのはクレメンタインです。
スプリング、固定されてて安定している・・・と思います、っていうか、しっかり固定されてない上にお城が建ってたらコワ過ぎるし・・・(^^;。免震構造は、要するに地震に対応するための構造なんですけど、従来の「とにかく頑丈に作って壊れないようにしよう」というアプローチ(耐震構造)とはちょっと違って、建物の下に緩衝材を入れて地震の揺れを建物に伝えないようにする仕組みだ・・・と、思います、たぶん。でも私も別に実物を見た事がある訳じゃない(と思う)し、全然自信ないです。
失業者聖人って・・・なんだか暖かいような悲しいような結構ビミョーな感じですねぇ(--;。
オット様の叔父さんの話、面白いです!「お父さんがサンタになる」とかいう話を聞くと、「いくら扮装していて相手が子供でも、身近な人だったらバレちゃうんじゃないか?」とか思うんですが、結構わかんないもんなんでしょうかねぇ。