呪いの藁人形?
カーニバル最終日の昨日(Veilchendienstagスミレの火曜日)、私が住む町では、「藁人形をど突き回した末に川に流す」という、かなり摩訶不思議な行事がありました。藁人形とはいえ「草木も眠る丑三つ時、人目を避けて五寸釘を・・・」な訳はなく、白昼堂々と公衆の面前でその呪い(?)はかけられました。

担当のおじさん達は、楽器や箒(?)を手に藁人形と共に町中を練り歩き、要所要所で音楽と踊りを披露し呪文(?)を唱えてから「藁人形トランポリンごっこ」(?)を3回ずつ行います↓
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昼間のハイライトは、Hexenturm(魔女の塔)と呼ばれる塔で行われる「身投げごっこ」(?)です。ちなみにこの塔で魔女の裁判や処刑が行われたという歴史的事実はなく、名前の由来は不明です。
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この塔の真ん中から藁人形を突き落とす!↓
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こうして朝9時から夜7時過ぎまで延々といたぶられ続けた藁人形、最後は橋から川に突き落とされ、哀れな最期を遂げました・・・↓
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藁人形を川流しの刑に処した後、残虐な人間達はあっけらかんと花火を鑑賞いたしましたとさ(日本の花火大会の芸術性には遠く及ばないものの、それなりに綺麗でした)。

何と言いますか、かなりシュールな行事ではありますよね・・・。ちなみにこの人形、この町ではLazarus Strohmanus(ラザロ藁人形)と呼ばれています。ただし、ほんの1時間ほど離れたケルンでは名称が異なり最後も火刑だったりと、かなり地域性が強い風習のようです。この風習の由来について、「冬の終焉と春の到来を象徴している」という説や、「人間の罪を贖っている」という説を聞きましたが、本当のところはわかりません。いちおうラザロという名前はついていますが、聖書に出てくる人物とは無関係のようです。

約1週間のカーニバル(謝肉祭)もこれにて終了。本日(Aschermittwoch灰の水曜日)からは、断食期間に入ります。断食と言っても、イスラム教のように厳しくない上、現在のドイツで実際に行う人は少ないようです。夫からは「教会の周りでは、灰で描いた十字を額につけた人を見かけるかもしれない」と聞いていたのですが、今日はあまり中心部をうろつかなかったせいか、そのような敬虔なクリスチャンにはお目にかかりませんでした。
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by penguinophile | 2007-02-22 06:40 | 徒然 | Trackback | Comments(10)
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Commented by anthonberg at 2007-02-22 07:30
カーニバルは終わってしまったんですね。何か藁人形がジャンプしている姿が結構リアルで恐いです。
落っこちている姿も恐いですね〜〜。何か人形に見えないんですよ。(^^;;;
でもデンマークの昔のカーニバルなしきたりは樽にネコを入れて叩いて樽を割るんですよ。まぁ殺しちゃうって事でしょうね。今はやっていませんが(当然)昔ってどこの国でも結構残酷な文化(?)があるような気がします。
過去はいたぶられている藁人形が実は本物の人間だったって事でしょうか…ねぇ?(>_<)
Commented by akberlin at 2007-02-22 17:57
こ、こんなトンでもない行事が・・・。それを見逃してるワタシって・・・。
ケルンの火あぶりわら人形、、ちょっと見たかったかな・・・。
Commented by penguinophile at 2007-02-23 05:33
anthonbergさま:
そう、結構リアルで怖いんです。藁人形と呼ばれているけど、顔は白地に目鼻口がちゃんと描いてあるし、等身大だし、服装なんてパレードしてるおじさん達と全く同じなんですよ。かつては本物の人間を生贄に?・・・なんてのはあんまり想像したくないですが・・・
デンマークの樽猫も結構怖いですね。今だったら動物愛護団体から大変な攻撃を喰らうでしょうけど。
Commented by penguinophile at 2007-02-23 05:44
akberlinさま:
来年以降、この時期に里帰りし損ねたら、ぜひケルンの火あぶり藁人形の様子をレポートして下さいませ。
カーニバルの締めくくりに催されるとはいえ、どうもキリスト教というより土着の湿っぽい匂いを強く感じる風習ですよね。人形といい花火といい、何となくイギリスのガイ=フォークス祭を思い出したんですが、爆破事件未遂犯が処刑されるのはわかるとしても、このラザロさんはいったい・・・?
Commented by nyf1403 at 2007-02-23 20:15 x
ちょっと怖い行事ですよね。

断食まではいきませんが、これからイースターまで、チョコレート断ちとか、アルコール断ち、肉断ちをしたりする人々もいます。
うちは、私の誕生日が必ず受難節なんで、何も断ちません。

ドイツのキリスト教習慣って、それ以前の土着宗教を相当、とりいれちゃってますよね。クリスマスだって、そうだし。
Commented by penguinophile at 2007-02-24 03:07
nyf1403さま:
ある意味、カーニバルパレードより余程「なんじゃこりゃ」的な行事でした・・・
アルコール断ちや肉断ちは想像しやすいんですけど、チョコレート断ちって面白いですね。これをやる人はパレードには袋を持っていってはイカン気がする(笑)。そういえば夫は子供の頃、学校でテレビ断ちを言われたとか。
あまり反感を買わずに宗教を広めるためには、教義に差し障りのない範囲内で土着風習を取り入れた方が得策という気もします。
Commented by eastwind-335 at 2007-02-24 23:54
日本でも、どんと焼きの時に、紙で作った人形(ひとかた)を焼いたりする地域がありますよ。あと、竹に顔や手をつけたものを焼いている地方のどんと焼きをテレビで見たこともあります。
Commented by penguinophile at 2007-02-25 04:19
東風さま:
ほほー、どんと焼きで!それは面白いですね。やはり日本にもコワイ儀式が(笑)。古い自分を焼き捨てて新しく再生・・・とかいう意味が込められているのかなぁ。
Commented by ちゃこ at 2007-02-25 15:23 x
久々に見たら・・・壁紙が変わってるぅ~

しかし、ダイナミックな「祭り」だね。
でも、今も寒いんだよね?
花火を見ると、何故だか暖かいような気がしてしまう。(笑)
軽井沢の花火が懐かしい♪
石ラ-買ってきたが、日本にはまだ一度も帰ってこないの?
Commented by penguinophile at 2007-02-25 19:28
ちゃこさま:
おかえりなさーい。やっぱり東京は寒く感じるかな?
壁紙、ちょっと可愛い過ぎるんだけど、ペンギン目当てで(^^;
寒い時期に花火って、日本人の感覚だと「なんかちょっと違う」ような気がしちゃうよね。でもドイツで一般ピープルが花火を買えるのは年末だけだったりするから、こっちの感覚だとむしろ冬の風物詩なのかも?
今回の花火は軽井沢の手作り感あふれる花火より大掛かりだった。人力タクシーとか懐かしいわ(爆)
おぉ、石ラー、どうもありがとう~!やったー!言ってみるもんだわ(笑)。・・・と言っても、里帰りはいつになるやら・・・。諸般の事情により秋以降まで無理そうです。

ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。
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