親馬鹿日誌・„Süß!“

息子を乳母車に乗せて近所をうろうろしていると、しばしば知らない人に声をかけられる。たいがいは中年以上の女性であり、ご自分の子供さんやお孫さんの赤ちゃん時代を思い出しているのであろう。お陰様で、赤ん坊の性別、月齢、名前に関してだけは、ドイツ語ですんなりと受け答えできるようになった。しかし、私の「3(drei)」の発音が下手でなかなか理解してもらえない・・・と思っていたら、一発で通じるようになるよりも、息子が4ヶ月になる方が早かった。

そんなご婦人達が声を揃えて言う台詞が„Süß!“。これは英語で言う“sweet“、つまり「カワイ~!」ってなもんである。„Ganz süß!“はさしずめ「チョ~カワイ~!」といったところか。夫が「süßはむしろ英語から輸入された表現であり、niedlichの方が正しいドイツ語だ」とかほざいていたような記憶もあるが、少なくともこと赤ん坊に関する限り、süßを使う事が圧倒的に多い。スーパーのレジ前でお婆さんに「ズース」、市場のおばさんに「ズース」、銀行のお姉さんに「ズース」・・・といった調子である。これでは親が「うちの子は可愛い」と思い上がるのも無理はあるまい。しかし、何やらかなりビミョーな顔をしたハロウィンのかぼちゃまでが「ズース」と騒がれているのを目撃し、少々冷静になった親馬鹿のワタクシ。

それにしても、グーグー寝ているだけで「いい子」だと褒められ「可愛い」と讃えられるのだから、赤ん坊とは誠に羨ましい稼業である。その一方、腹が減ろうが寒かろうが尻が汚れようが、自力では何一つ出来ず、ただ泣いて訴える事しか出来ないのだから、無力で哀れな存在とも言えよう。
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by penguinophile | 2007-10-15 23:34 | 子供 | Trackback | Comments(6)
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Commented by nyf1403 at 2007-10-16 02:24
撫子とドイツ産男子の間のお子さんがた、小さいのからでかいのまで会う機会がありますが、みんな、かわいいですよー。ほれ二人姪と一人甥もそうですし。甥は、日本男子の顔に髪の毛となっています。お姉ちゃんたちは、欧州の顔立ちも強くはいっているんですがにゃ。
Commented by ちえ at 2007-10-17 17:11 x
イギリス語は知らんけど、アメリカ語では普通赤ちゃんとか可愛いものは「Cute!」って言うよ。と、アメリカ人にも確認した。かぼちゃも cute だと思うけど。
Commented by penguinophile at 2007-10-17 21:21
nyf1403さま:
あ、そっか、姪っ子甥っ子さん達も撫子女子&独産男子の間のお子さんになるんですよね。うちの息子は、顔立ちは夫に似ているようですが、町で見かける100%西洋顔の赤ちゃんに比べると彫りの深さで負けてます(笑)。やっぱり血は争えないなー、と思いましたわ!
Commented by penguinophile at 2007-10-17 21:30
ちえさま:
イギリス人は"lovely"を連発するから、赤ちゃんも同じかな?それともやっぱりcuteかなー。

なんだか紛らわしい書き方をしてしまいましたが、süßの意味は基本的には「(味が)甘い」=英語のsweet、と言いたかったのですー。でも最初のsしか同じじゃなかったわな。

でもあのカボチャは、個人的にはSüßでもsweetでもcuteでもlovelyでも可愛くもないと思った・・・
Commented by nyf1403 at 2007-10-17 22:15
彫りの深いのばっかの中にはいると、撫子の血のなんというのでしょうかね、穏やかな雰囲気がよい感じですわよー。
Commented by penguinophile at 2007-10-18 06:59
nyf1403さま:
あー、それはあるかも。彫りの深いのばっかの中で彫りの浅い顔を見ると、個人的にはホッとするような・・・ってそれは単なる親近感か?(笑)
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ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。


by penguinophile
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