Der Räuber Hotzenplotz(大どろぼうホッツェンプロッツ)ほか/ Otfried Preußler

今朝のラジオニュースによると、ドイツの児童文学作家オトフリート・プロイスラーが今日で85歳になったとか。彼の作品「大どろぼうホッツェンプロッツ」は、子供の頃に近所の区立図書館で借りて読んだ本ですが、まさか原語版をドイツの市立図書館で借りて読む日が来るとは思いもよらず。もっとも当時の私は、アメリカもイギリスもドイツも全部ひっくるめて「外国」という程度の認識だったように思います。

さて、「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ三巻、ドイツに来てから何かの拍子に「実はドイツのお話だった」と気付きました。先日図書館で見つけたので読んでみたところ、期待以上。同じ作者の「小さい魔女」もかつて好きだったので、しばらく前に借りて読んだのですが、少なくとも今の私には「ホッツェンプロッツ」の方がずっと面白かったです。話の展開が速く続きが気になる点と、登場人物が個性的な点が魅力でしょうか。もっとも第三巻のホッツェンプロッツは、「危険だけど魅力に溢れた大泥棒」というよりもむしろ、「リストラされて途方にくれるそのへんのオジサン」って感じでしたけど(^^;。
ドイツ語は、知らない単語は多々あるけれども、辞書をひかなくてもなんとか読み進められる程度。ちなみに対象年齢は「6歳以上」だそうですから、私のドイツ語読解力はその程度という事でしょう。しかも最近全然勉強してないから下降気味(--;。子供向けの本には挿絵があり、理解の助けになります。
このシリーズの登場人物はみんな揃って食いしん坊!例えば二巻では「焼きソーセージとザワークラウト」が出てきます。今の私には「ありふれたドイツ飯」に過ぎませんが、子供の頃の私にとってはものすごぉーく美味しそうに思えた事でしょう(笑)。

児童書と言えば、息子がちょうど一歳になる頃、母の友人が日本語の絵本を贈ってくださいました。その半分ほどはブルーナの「うさこちゃん」シリーズです。あのキャラクターを「うさこちゃん」と呼ぶか「ミッフィー」と呼ぶかで世代がわかるとか!?私は「ミッフィー」の方がピンときます(別に若ぶっている訳ではなく、子供の頃にこのシリーズに親しまなかったからだと思う)。Wikipediaによると、ミッフィーという名前は英語版からで、原語であるオランダ語の名前はNijntje。これはドイツ語のKaninchenに当たるKonijntjeという単語から取ったそうですから、「うさこちゃん」という訳はぴったり。ミッフィーの故郷はオランダ、つまりドイツのすぐお隣の国ですが、うちの夫はミッフィーを全く知らず、「キティーちゃんと一緒にいるウサギ」と言ってのけました(キティーはドイツでも人気)。ミッフィーは兎のくせに犬を飼っているし、キティーは猫のくせに猫とハムスターを飼っているしで、設定が微妙にシュールな点では似ているか?ちなみに夫はムーミンも知りませんでした。うちにドイツ人が来るたびに尋ねていますが、誰もムーミンを知りません。ちょっと北だけどヨーロッパ生まれなのになぁ。

「うさこちゃん」シリーズの一部は、最近亡くなった石井桃子さんが翻訳をなさっています。でも私にとって石井桃子さんと言えば、「クマのプーさん」の翻訳者。まだほんの幼い頃に「クマのプーさん」にはまった私を見て、母親は「この子は才能があるんじゃないか」と思ったそうですが、いつまでたっても愛読書が「クマのプーさん」のままだったので、親馬鹿な勘違いだったと悟ったらしい(笑)。うちの息子は「ホッツェンプロッツ」はドイツ語で読む事になるのでしょうが、「クマのプーさん」は何語で読むのでしょう?ドイツ語だと「プーさん」でも「Pooh」でもなく「Puuh」になってしまうのがなんだかイヤ。石井訳を読み聞かせて洗脳しちゃおっかな~。
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by penguinophile | 2008-10-20 23:48 | 徒然 | Trackback | Comments(20)
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Commented by duke togo at 2008-10-21 00:29 x
プロイスラーさんって全然知りませんでしたよ~。
小さい頃読んだ外国の童話はイソップかアンデルセンかグリム童話。プロイスラーの本も学校の図書室にあったのだろうか。。。

こないだ蘭国に出張したときには、ミッフィーショップでたくさんお土産買ってしまいました。やっぱり人気ありますもんね~。店の奥にはなぜか福音館書店の邦訳本が並んでいました。こんなの買う人いるんだろうか。

サンリオがワールドワイドに人気あるとはこれまた知りませんでした。ユーロピューロランドとかできたらお客さん入るのかなあ。その昔ユーロディズニーに行ってみたときは閑古鳥が鳴いてましたが。(一説には仏国でアルコール禁止だと客が入らないとか)
Commented by nyf1403 at 2008-10-21 01:25
大泥棒・・の一巻は子供の頃、読んで、クリーム入りのコーヒーとか、サラミとかがぶらさがっている倉庫とか・・。妖精アマリリスでしたっけ。懐かしいなぁ。
うちには猪之助が祖父母からお誕生日にもらった40年以上前のがあります。
Commented by akberlin at 2008-10-21 14:24
ついこの間もホッツェンプロッツの話題になってね・・・って、コドモがいないのにそう言う話を普通にしている中年夫婦ってどーよ、なんですが。

相方もプロイスラー愛読者だったらしいっす。私は「泥棒の本なんかわざわざ読まんでも・・・」と「小さい魔女」しか読んでない。お化けも怖いので(笑)、「ちいさいおばけ」も読んでません。

そうそう、うさこちゃん(私はその年代)、ムーミン、ドイツ人は知りませんよねー。っていうか日本で知られている、っていう方が現地の人には不思議らしいです。
今はアニメのキャラが世界中で幅を利かせていていますが、なんていうか、サザエさんがフィンランドで大人気、とか聞いたら違和感があると思うんですけど、日本のムーミン人気ってそんな感じかな、と。
フィンランドで買ったムーミングッズ、説明がフィンランド語、スウェーデン語(第二公用語)、日本語でした。
英語もなしかい!と思いました。

思うに日本人って(ワタシはその最たる、ですが)キャラクターものが好きなんですよ。
どこのものでも、定見なしに。大きくなってからです。
このキャラはどこの国の、なんて考えるようになったのは。
Commented by nyf1403 at 2008-10-21 21:22
横レスです。akberlinしゃん、ムーミン、本は出ているんですよ。甥っ子は知っています。でも猪之助の世代は知らないと思うなぁ。あれを知らないなんて、かわいそうにねぇ。
Commented by lechat at 2008-10-21 23:27 x
うちには、「ミッフィー」と「うさこちゃん」の両方の訳本(新品)があります。子どもが混乱するかなと思いきや、意外とどちらもそれなりにうけとめて理解しています。

この二つは翻訳の出版社が違うそうです。確かに、「うさこちゃん」の方が「こんにちは」ではなく「こんちは」となっていたりして、古い感じがしますが、こちらの方が語感がよく(多分、字数が俳句などのように決まった数になっている)、詩を読んでいるような感じがします。あと、夫の観察によると、うさこちゃんの方がミッフィーよりも顔が平べったいそうです。微妙に画風も違うようです。

でも、オランダ生まれなのは知りませんでした。道理で、海岸にサーカスみたいなテントがあったり、看護婦さんの帽子が一風変わってたり。

ただうちは2歳過ぎて、うさこちゃんもミッフィーにもあまり興味もたなくなってしまいました。。。毎晩何冊も読まされていた時期もあったので、かなり暗記しちゃったんですけどね。
Commented by penguinophile at 2008-10-22 03:02
duke togoさま:
イソップ、アンデルセン、グリムとは童話の王道ですね~。
蘭国にはミッフィーショップがあるんですか!邦訳本は・・・日本人が買って帰る?(重いだけ)
サンリオの他のキャラクターの海外進出度はどうだか知りませんが、キティーちゃんはかなり売れてると思います。イギリスの出張でお世話になった相手のお嬢さん用に買って行ったらちゃんと知っていたし、ドイツのこんな田舎町のスーパーの広告でも結構見かけますからね。プレイグループでも「上の娘がキティの大ファン」という人がいましたよ。日本のキャラだと知らない人もいるかも。でもユーロピューロランドは・・・なんとなく失敗しそうな気がする(笑)。
Commented by penguinophile at 2008-10-22 03:14
nyf1403さま:
子供のくせにプラムケーキと一緒にコーヒー?って驚いちゃいましたよ。妖精アマリリスも出てきましたね~。
40年以上前にもらったのがちゃんととってあるのがいいですね。実はすごーくすごーく失礼な話なんですけど、結構古くからある話という認識だったもので、ラジオを聴いた時、「あ、まだご存命でしたか」と思ってしまいました(^^;;;
Commented by penguinophile at 2008-10-22 03:37
akberlinさま:
夫はプーさんもハイジもムーミンも、いい大人になってから私の影響で原作を読みました。うちはそんな中年カップルです。
「小さい魔女」、子供の頃はすごーくワクワクしたんですけど、今回はそうでもなかったです。ドイツ語の壁もあるにせよ、やっぱり感じ方が変わってきちゃってるんでしょうね。
日本人は確かにキャラものが好きかも。ムーミンはアニメの影響が大きいですよね。
Commented by penguinophile at 2008-10-22 03:45
nyf1403さま:
私はムーミンは子供の頃からアニメで知っていましたが、原作は数年前にフィンランドに行った機会に初めて読みました。とても面白かったし、結構感動したんですが、とても子供向けのお話には思えませんでしたよ。
どうでもいい話ですが、文庫本で読んでいたら、複数の翻訳者が担当したせいか、ある本で「おしゃまさん」になっていた人物が他の本では「おでぶさん」になっておりかなり驚きました。個人的にかなり好きなキャラだけに「なぜこんな扱いを(涙)」みたいな。
Commented by penguinophile at 2008-10-22 03:59
lechatさま:
ミッフィーちゃんとうさこちゃん、出版社が違ったんですね。そして翻訳者も石井さんだけではなかったのかー。やっぱり翻訳者によってどうしても語感の差はあるでしょうね。しかし顔の形が違うとは、旦那様、観察力ありますな(笑)。
うさこちゃんの水着がぱんつだけなのに、お父さんの水着がつなぎなのもやっぱり外国産だからなのでしょうか(謎)。
お子様、二歳で既にうさこちゃん卒業!?早過ぎ!でもまたブーム再来の可能性もありますよね。うちはまだ「ご本読んでー」はないけど、今のうちにせいぜい読んであげないとなぁ。
Commented by eastwind-335 at 2008-10-22 07:02
私が子供のころにも読んだはずなのですが、私の印象に残っているのは、生まれたときから母が読み聞かせていたらしいウィリアムスの「白いうさぎと黒いうさぎ」です。
私自身はキャラクターものとは縁遠かったものの、小学生の時、私が出っ歯ちゃんだったこともあってか、私たちと同じ社宅にお住まいの単身赴任のお父さんのところへ遊びに来ていた姉妹から「うさこちゃんみたい」と言われて以来、一人でうさこちゃんには親近感を覚えています。
いまは、どちらかといえばブラックベア派(ドイツでもTシャツを着てました)。ブルーナ展には何度か行ってます。ある時、家人を連れて行ったらすっかりブルーナに魅了され(大丈夫か?!)、彼はドイツ長期滞在中にオランダのミッフィー博物館まで行ったそうです。
えーっと、うさこちゃんは数年前に50歳になったんですよ。限定品に弱い家人の強い希望で、我が家には50歳記念の限定セット(大きな絵本と50のゲーム)が鎮座しております。カバーすらとらずに・・・(汗)。

ムーミンはコミックスも面白いですよね。
Commented by akberlin at 2008-10-22 18:01
↑東風さんに横レス失礼・・・まあ、家人さま、限定品に弱くていらっしゃる!それじゃ、出銭ーランドにいらっしゃらないのは賢明です。あそこは季節モノ、限定品ばかり。もう今、ここで、今日の思い出に~、という気になったら最後ですから・・・。

ミッフィーちゃん限定セット、心惹かれます。見てみたいかも・・・♪
Commented by Cleyera at 2008-10-23 06:22 x
ホッツェンプロッツ!懐かしいです!プロイスラーってまだご存命だったんですね(失礼!)。東欧や北欧は童話が豊富だったようなイメージがあり、子供の時全部一緒くたに外国のお話としてよく読んでました。
ミニペン君への読み聞かせは日本語でも英語でもどうぞ。三つ子の魂百までといいますから。目指せマルチリンガル!
Commented by penguinophile at 2008-10-24 22:02
東風さま:
「白いうさぎと黒いうさぎ」、私は子供の頃に接した記憶がないんですよね。
東風さんはうさこちゃん似でしたか!私は「似てるから」とペンギンの壁掛けを贈られた事があります(爆)。当時は全然ペンギン好きじゃなかったし、それがきっかけで惚れた訳でもないんですがー。
ブラックベアって知らないんですが、それもブルーナなんでしょうか。そして家人さんはうさこちゃんファンでしたか!50歳とは結構いいトシだったのね・・・。記念限定セット、私も見てみたいかも♪
Commented by penguinophile at 2008-10-24 22:03
akberlinさま:
出銭ーランド、まずいですよね。ペンギンキャラがいなくて良かったかも。お財布のために(笑)。
Commented by penguinophile at 2008-10-24 22:06
Cleyaraさま:
「まだご存命」と思った失礼な輩が自分ひとりではないとわかって嬉しいです(笑)。子供の頃はドイツもアメリカも全部一緒くたに「外国」で、ストーリーと異国情緒を楽しんでいたのかな、と思います。
息子には日本語とドイツ語のバイリンガルになってもらいたいと思いますが、それ以上の贅沢は言いません(^^;;;
Commented by MOMO at 2008-10-26 01:24 x
この年になって、今、MOMOも童話を読み返しております。
「いやいやえん」なんて、どうでしょう?題名は覚えていても内容はすっかり忘れておりました。
子供がいることを理由に、どんどん絵本を買いあさえるペンギン母がうらやましい・・・雑食ライオンも童話の中ではあり!!!童話っていいな~。
Commented by penguinophile at 2008-10-27 04:24
MOMOさま:
「いやいやえん」、懐かしい~!内容は私もかなりうろ覚えですが。同じ系統では、「もりのへなそうる」とか「ももいろのきりん」とか、大好きでした。全部じゃないけど実家に眠っているのもあるはず。次の里帰りで発掘してみようっと♪
絵本は子供がいなくても買っちゃいますが、むしろペンギン玩具を堂々と買えるのが嬉しいです・・・まぁ独身でも買ってたけど。
童話の中ではライオンが被食者と友達になるのもアリ(笑)。
Commented by オミ at 2008-10-27 23:15 x
こんにちは。オミです。
楽しくて、とってもよい話題ですね。「大どろぼうホッツェンプロッツ」は、VHSのGrundstufeのときに発音のコースがあり、子供向けだけれど、お話も面白いしドイツの文化も分かるからという理由で音読のテキストに選んだと先生がおっしゃっていました。レッスン中は全部読めなかったのですが(先生がコピーをして配ってくれていたのです)、結局自分で本を買って読みました。
「いやいやえん」、私も大好きでした。もう少し小さい頃は「ぐるんぱのようちえん」や「いやだいやだ」も好きでした。絵本って心が休まりますよね。
Commented by penguinophile at 2008-10-28 23:29
オミさま:
なんとホッツェンプロッツはVHSで使われていましたか!確かにドイツっぽいお話ですよね。そしてまだまだ(永遠に?)Groundstufeの私にはぴったり~(笑)。
「ぐるんぱのようちえん」は知りません(楽ししそうな題名!)が、「いやだいやだ」は今うちにあります。絵本、心が休まる・・・ハズなんですが、「本は見るだけではなく齧って破いて水に入れて堪能するもの」と信じている家族のお陰で、バトルになる事もしばしば・・・(--;;;
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ドイツ田舎町での地味暮らしを徒然なるままに。


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