2006年 09月 20日 ( 1 )

分解できない木

外国語を勉強する際、母国語には存在しない概念に戸惑う事はよくあります。例えば英語の冠詞(a,the)の用法に悩まされた経験がある日本人は、すごーくたくさんいるはず。ドイツ語の冠詞はもっとややこしく、性と格に応じてバリエーションあり過ぎなので、「椅子や机はモノじゃ、モノ!オスでもメスでもオカマでもないわいっ!」などと突っ込みを入れたくなる事もしばしば。でもドイツ語を勉強していて、一つだけ有難いと思うことがあります。それは表音文字のみしか使わない(しかもほとんどが英語と共通である)こと。

学校で休み時間に、ポーランドの女の子と母国語の話になりました。
 ポ「日本語は私には絵みたいに見えるわ」
 私「確かにそうかも。(「木」の絵と漢字をかいて示し)これが漢字で木を表し、kiと読むの。」
 ポ「ふうん。で、どのストロークがkで、どのストロークがiなの?」
 私「・・・・・・・・(しーん)」

いやぁ、マジに絶句しちゃいました。「そ、そうか、表音文字文化の人はそう見るのね!」みたいな。これがハングル文字だったらかなり的を射た疑問だったでしょうが、漢字は音では分けられない。それどころか、同じ「木」という漢字でも、単語によって「き」「こ」「もく」「ぼく」と読み方が変わる・・・うわ~、なんか大変。

もしも私が外国語として日本語を勉強したら、「三種類も文字を使わんと、全部ひらがなで書かんかいっ!」と突っ込みを入れたくなる事でしょう。一日本人としては「ひらがなのみでの表記は、読みにくい上に日本語の豊かさが失われてしまう」と感じますが。

こーんな難しい言語を自在に操る日本人なら、ドイツ語習得なんて御茶の子さいさ~い♪(というほど人生甘くない。)

More...お茶の子だれの子?
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by penguinophile | 2006-09-20 23:15 | 言葉、亜細亜 | Trackback | Comments(12)