2006年 09月 24日 ( 1 )

P&P, S&S

ドイツとは関係ありませんが、今日はnyf1403さんの記事に触発されて、イギリスの小説家ジェーン・オースティンのお話。と言っても、自分が読んだことのある「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」、「分別と多感(Sense and Sensibility)」の2作品のみについてです。
ちなみに英語の原題は、内容を反映するばかりでなく、韻を踏んでいます。こういう言葉遊びには、翻訳の限界を感じてしまいます。

この2作品を、誤解を恐れず要約すれば、どちらも「田舎に住むお年頃の主人公姉妹、さてお金持ちのイイ男をゲットできるか?」という、とても現実的で少々俗物的なお話だと思います。現代の女性は、生活のために結婚しなくても「自分の食い扶持を自分で稼ぐ」という選択肢がありますが、そんな自由はなかった時代。更に、相続権が男子にしかないので、子供が女の子ばかりの場合、父親が亡くなれば財産は親戚の男性に行ってしまう(あれれ、どっかの国の皇位継承権みたい?)。ですから、当時の女性にとって、「お金持ちとの結婚」は、非常に切実な死活問題だった訳です。でもそこはやっぱり女の子、お金も必要だけど、愛のある結婚がしたいっ!・・・そういうお話。

私が最初にオースティンの世界に触れたのは、「分別と多感」の映画版「いつか晴れた日に」でした。大事件は起こらないけれども、登場人物の描写が生き生きとしており面白い。また、主人公に冷たい仕打ちをした奴も責めはしない、登場人物を見る視線が暖かい、と感じました(もっともこれは、オースティンより、脚本を書いたエマ・トンプソンに帰するところ大かもしれません)。
「高慢と偏見」は、英BBCのテレビドラマをDVDで観ました。6時間もあるのに、「ちょっとだけ」と平日の晩に観始めてしまったら、翌日は超寝不足で仕事に行く羽目になりました(笑)。BBCドラマのイメージが強過ぎたためか、最近の映画「プライドと偏見」はイマイチ楽しめず。
どの作品も、風光明媚なイギリスの景色や、当時の生活の様子など、映像としても楽しみどころ満載です。
小説は、映画/ドラマを観た後に読みましたが、結末がわかっていても、大きな事件が起こらなくても、面白くてどんどん読めてしまいました。

本を読むのも映画を観るのも好きな私(ただし詳しくはない)にとって、ドイツ語の壁はつらい。映画はテレビでも劇場でも吹替えばかりなので、当分はDVDで我慢。でも本屋に行くと、「えーい、てめーら、そのうち好きに選んで読めるようになってやるからなぁっ!それまで雁首そろえて待っていやがれぃ!」などと、汚い言葉で密かにリベンジを誓ってしまうワタクシです。
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by penguinophile | 2006-09-24 03:08 | 徒然 | Trackback(1) | Comments(19)