2007年 01月 28日 ( 1 )

学校いろいろ

日本では今冬は記録的少雪だそうですが、ドイツも今年は暖冬です。寒がり&冷え性のワタクシ、「ドイツの冬は寒い」とビクビクしていたので、ちょっとラッキー。でも今週はぐっと冷え込み、私の住んでいるあたりでも初雪が降りました。といっても雪は土の上をうっすら覆った程度で、積もるまでには到りませんでした。

さて、日本の教育制度は、戦後アメリカに倣ったものでしたっけ。国公私立などの種類はありますが、基本的に六三三制という点ではどの学校も同じですよね。ところがドイツではどうやら幾つかバリエーションがあるらしい。夫から聞いて何となく知ってはいたのですが、先学期の授業でも教わりましたので、自分の記録がてら記載しておきます。

まず、die Grundschuleで4年間を過ごすのは皆共通。その後、das Gymnasium(9年間)、die Realschule(6年間)、die Hauptschule(5年間)、あるいは上記3つを合わせた総合学校die Gesamtschule(9年間)のいずれかに進学します。(ただしこの年数さえ、州によって微妙に違うケースもあり、ベルリンではGrundshuleが6年制らしい。日本に例えれば、東京だけ小学校が7年生まであるようなもの!?)
進路変更も不可能ではないらしいのですが、基本的には、Gymnasiumを卒業した生徒は大学へ進学し、RealschuleとHauptschuleを卒業した生徒は企業(der Betrieb)および職業学校(die Berufsschule)での職業訓練(die Berufsausbildung)に入ります。

要するに、ドイツでは「将来、大学へ進学するか?」を10歳で決めなければいけません。これは日本人の感覚だとすごく早いですよね。10歳では、純粋に本人の能力や意向というより、家庭環境が濃厚に反映されそうな気がします。ちなみに私が住んでいる州では、どの種類の学校に進むかという最終的な決定権が、親から先生に移りつつあるそうです。

もう一つ驚いたのが、学校が半日で終わってしまう、という事です。給食も弁当も掃除も昼休みも午後の授業も部活動も一切ナシ!高校生が平日も毎日自宅で昼食を取るなんて、日本ではちょっと考えられません。ドイツでは「当たり前」なんでしょうが、共働きを希望する親にとって、これはかなり大きな制約条件だなぁ・・・と前々から思っていたところ、案の定、以下のような記事を見かけました。

===(以下引用)
(前略)一方、ドイツの学校では授業が半日で終わってしまう上に、託児所や保育園の数が他のヨーロッパ諸国に比べて少なく、料金も割高なので、女性が子どもを持つと、仕事を続けるのが極めて難しい。
このため、出生率は下がる一方で、2003年には1.34とEUで最も低い国の1つとなっている。企業は半日しか働かない女性を、雇用したがらない傾向が強いのだ。(後略)
===(以上引用: 熊谷徹 週刊ドイツニュースダイジェスト 2006/12/01 http://www.tkumagai.de/)

ちなみに夫の場合、義両親がギムナジウムの教師で、更に夫と義弟は義母が勤務する学校に通っていました。つまり義母にしてみれば、自分の通勤がてら息子達を送り迎えできましたし、午後は子供達に眼を配りながらの在宅勤務が可能でした。でも、こんな形で仕事と家庭を両立できる親は、ごく例外的でしょう。
もしかすると、日本と比較して、パートタイムでも責任ある仕事に携われたり、ワークシェアリングが進んでいたりはするのかもしれません。それにしても、お母さん達にとってあまり働きやすい環境とは言えないような気がしてしまいます。
日本でもドイツでも少子化が進んでいるというのに、「仕事か家庭か」という超古典的な悩み、まだまだ健在なり?・・・トホホ~。
[PR]
by penguinophile | 2007-01-28 00:03 | 徒然 | Trackback | Comments(10)