J君が2か月間のドイツ滞在を終えてフランスに帰った。
先日の記事で私は、
>J君が来てから10日ほど経ちましたが、今のところJ君は「お育ちの良い素直で物静かな少年」。
>物静か過ぎていまいち掴みどころがないものの、素行不良ティーンエージャーを二ヶ月も預かる自信がないヘタレホストマザーとしては、ひとまず助かった。
と書いたが、この数日後に大事件発生。J君が留学生仲間のE君と共に
万引きの現行犯で警察に補導された。
おいおい、立派な素行不良ティーンエージャーじゃないかーーー!!!
商品が玩具のボールと安価(約9ユーロ)であり、手口もお粗末で組織犯罪とは考えにくいため、今回はお咎めなし。とはいえ警察としても身分証明書を持たない外国人の未成年をそのまま釈放する訳にもいかず、うちに連絡が来て夫が身柄の引き取りに行った。(もし私が電話に出て「こちらは警察だ。お宅の子供を万引きで捕まえた。」とか言われたら、詐欺と判断して問答無用で電話を切る案件。もっとも要求が「金を払え」ではなく「警察署に迎えに来い」だったが。)本人は「うっかり」と言っていたが、5歳ならともかく15歳では俄かには信じがたく、さりとて頭から疑ってかかる訳にもいかず、とりあえず「外国人は疑われやすいんだから特に気を付けて」と釘を刺した。J君はフランスの学校から二ヶ月間のドイツ留学が義務付けられているため、途中で送り返されたら困るのは本人。「出来心ならこれに懲りて反省して欲しい……!!!」という私の強い願いが通じたのか、その後の6週は無事に過ぎた。
最後の4日間は、留学生仲間E君のホストファミリーが日程を巡る誤解からE君を預かれなくなってしまったため、うちで預かる事になった。総勢7人!私は寮母か相撲部屋のおかみさんか?更になぜか隣の幼稚園児(娘の妹分)まで気づけばうちの庭で遊んでいて、「えーっといま何人いるんだっけ?」みたいなカオス状態であった。食べ盛りが5人いたので、買い物も鶏肉3.5㎏とかひき肉1.8㎏とか、明らかに単位が狂っていた。
家でのJ君は最後まで「お育ちの良い素直で物静かな少年」で、Hallo, Okay, Ja, Nein, Danke以外はほとんど口にしなかったので、「野菜嫌い」という以外はよくわからないままだった。E君が来た最後の数日間は楽しそうに話していたので、 「友達とフランス語でなら喋るんだ!?」と思ったほどだ。どうやら学校でもE君と二人でフランス語で話している事が多かったようで、余計なお世話だけど「せっかく留学しているのに、なんかちょっともったいないなぁ」と思ってしまった。私もドイツ語や英語だと無口になりがちなので「よくわからない人」と思われてるんだろうなぁ、と我が身を振り返って反省してみたりもした。
J君がドイツ滞在を楽しんだのかどうかは正直謎だが、別れ際には一応「tolle Erfahrung(素晴らしい経験)」と言ってはいたし、とにもかくにも預かっていた未成年を無事に親元に返せたのだから、ヨシとしたい。秋には次男がJ君の家でお世話になる予定だが、とりあえず警察沙汰だけは勘弁して欲しい。
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by penguinophile
| 2025-06-28 02:12
| 子供
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