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ラブ・アクチュアリー15年

怒涛のアドヴェント期を駆け抜けて迎えたのんびりクリスマス、夫と子供達はTVで名探偵コナンを見ています。4本一挙放映らしいけど、いったい何本観るつもりなんでしょう・・・。私は漢字クイズの時だけ呼び出されるんですが、ドイツ語で漢字クイズを聞いてもよくわからん事も多い。それにしてもこの「町が静まり返って家の中はまったり」感、ドイツのクリスマスはやっぱり何となく日本のお正月っぽいです。

個人的に好きなクリスマス映画は“Love Actually”。実は去年、ミニ続編“Red Nose Day Actually”が公開されていたんですね。知らなかった!今年はオリジナル版の公開から15年という事で、こんな記事が出ていました。↓


皆さまそれぞれ年とったけど、いい顔してますねぇ。記事を読んだら懐かしくなって、久しぶりにDVDを観直してしまいました。やっぱりいいわ~。基本的に日常生活の中の人間関係を描いているので、時代で色褪せるような話ではない。ただしスマホがないのに時代を感じますが。豪華な出演陣を目当てに日本で映画館に観に行き、でも登場人物が多くて一度の鑑賞では内容を把握しきれず、ドイツに来てからDVDを買った・・・ような記憶が。公開当時の私は立場的には「恋に不器用なOL“サラ”」に近かったはず。でも15年経って「平凡な毎日を送る小学生ママ“カレン”」に近くなり、劇中のカレンの辛さは身に沁みました。そしてカレンの夫ハリー役を演じたアラン・リックマンは、その後の15年で、ハリポタシリーズのスネイプ先生役で更に有名になった後、鬼籍に入ってしまわれました。カレン役を演じたエマ・トンプソンは、アラン・リックマンの死を悼み、続編には参加しなかったそうです。この二人の共演を初めて見たのは、『いつか晴れた日に(Sense and Sensibility)』かな。

今年は同年代の知人が二人、亡くなりました。夏に亡くなったのは、アイリッシュダンスのサークルで、次期リーダーと目されていた人でした。私は特に親しかった訳ではないけれど、ペアを組んで踊る事もあったから体温を知っていた人で、そういう人が亡くなるというのはまた一味違う寂しさがあるものだと知りました。秋に亡くなったのは、以前に私達の真下の部屋に住んでいて、今もすぐそばに住んでいる家族のパパさんでした。同じ家に住んでいたので、私が締め出された時に玄関を開けてもらったり、自転車の鍵が壊れた時に馬鹿力でぶち壊してもらったりした事があります。可愛い娘さん二人の事は、ママのお腹の中にいた時から知っています。命に重いも軽いもないけれど、乳幼児が二人いる家庭の大黒柱が突然亡くなるのは、あまりにも気の毒過ぎる。お葬式に出席して遺影を見た時は「ホントに死んじゃったんだ」程度にしか思えなかったのですが、亡くなったパパさんのイクメンぶりを知っていただけに、娘さん達を見た途端、「あぁこの可愛い子供達をまだまだ自分の手で慈しんで守ってやりたかっただろうに・・・」と涙腺が刺激されてしまいました。後日ママさんが子供達と一緒にいる時に声をかけましたが、ママさんが明らかに「何かを失った人の顔」だったのに胸を衝かれました。

家族でTVを観たりご飯を食べたりしてだらだら過ごせるクリスマスは、当たり前ではなく、とても「ありがたい」事。亡くなった人を悼みつつ、子供達が大きくなるまで夫婦揃って元気で見守れるよう、(信仰を持たないくせにどこの神様だかよくわからん漠然とした)神様にお願いするクリスマスです。
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by penguinophile | 2018-12-25 23:49 | 徒然 | Comments(0)