2006年 10月 04日
在デュッセルドルフ日本国総領事館
昨日は主に3つの用事を済ませました。以下、多少煩雑になりますが、自分がかつて同じ立場の人のブログ記事を参考にさせて頂いた経験があるので、参考までに記録しておきます。
(1)婚姻届
日本人が海外においてその国の方式で婚姻を行った場合、婚姻日から3ヶ月以内の届出が義務付けられています。ドイツ人とドイツ方式で結婚した私の場合、
・婚姻届
・自分の戸籍謄本
・夫の国籍を証明する身分証明書とその和訳
・結婚を行った市役所の戸籍役場が発行した結婚証明書とその和訳
を3通ずつ提出しました(本籍地の変更を伴わない場合は各2通)。
婚姻届と日本語翻訳は、領事館に置いてある雛形書類に記入しました(婚姻届には外国人配偶者の署名捺印は不要)。「ドイツの書類の翻訳でも、日本人の生年月日は元号で記入」等の落とし穴(?)にまんまとひっかかった私は、何度も訂正する羽目になりました。
しかも印鑑を忘れ訂正印も全て拇印だったため、出来上がった書類はまるで幼稚園の手形スタンプ絵のような有様。更に義父母のカタカナ表記を微妙に間違えていた事が帰宅後に判明(まぁカタカナ表記は所詮便宜上の物だし←言い訳)。・・・ホンマにこんなんでええんかい???
(2)運転免許証の翻訳申請
日本の運転免許は無試験でドイツの免許に書き換えられますが、書き換えに際し総領事館発行の翻訳証明が必要です。
パスポートと免許証を提示し、領事館に置いてある雛形に免許証の内容を記入して提出しました。発行には数日かかると言われたので、手数料15.50ユーロを前払いし、書留での送付を依頼しました。
(3)在外選挙人名簿登録申請
領事館の管轄区域に3ヶ月以上在住する日本人は、現地で投票に参加できますが、あらかじめ登録しておく必要があります。
私の場合、住民登録後の日が浅いのですが、記入した書類を領事館が保管し、3ヶ月経過後に日本に送付してもらえる事になりました。
その他にも、先日インターネットで提出した在留届を修正するように指示されたり、なんだかんだで20枚近い書類を作成しました。領事館に着いたのが10時半、昼休みも1人居残り学習(?)、それでも終わらず午後に再訪し、やっと全て終わったのは15時でした・・・。
度重なる確認と修正に、嫌な顔をするどころかむしろ「何度もすみません」と恐縮そうにおっしゃる領事館スタッフに、日本的サービスの素晴らしさを感じました。
領事館での用事を終えた後、先日たどり着けなかった旧市街方面に足を伸ばし、カルチェやアルマーニが店舗を構える通り(Königsallee)を散策。ブランドにはほとんど興味がない私ですが、たまにまともな服装で都会を歩くと、背筋がしゃんと伸びる様な気がします。無印良品(MUJI)の店舗もありましたよ(値段は100円=1ユーロ前後なので、現行レートでは国内価格の約1.5倍)。Königsalleeの掘割↓

ライン河畔↓

市庁舎↓

「ドイツで一番長いカウンター」ボルカー通り(Bolker Str.)↓

詩人ハイネの生家跡?↓

その後、お米と豆腐と納豆を買って帰路につきましたが、電車を間違えたらしく「夜汽車は走るよ~・・・でもどこへ?」状態になり、無人駅で乗り込んできた人に「ココ、ドコ?」とか尋ねる有様。運よく方向的には大間違いではなかったため、なんとかおうちにたどり着きましたが、通常の倍も時間がかかってしまいましたとさ。
私の結婚を知って「ガイジンと結婚すると国籍はどうなるの?」と訊いてきた人が結構いたので、これまた煩雑ですが、ご説明をば。
結論から言えば、結婚相手の国籍によって違います。例えば、イラン人男性と結婚した日本人女性には、イラン国籍が自動的に与えられるそうです(イスラム教への入信も必要らしい)。しかし、ドイツ人と日本人の結婚では、どちらも国籍は変わりません(改宗も必要なし)。
なお、日本の国籍法は単一国籍を原則としており、基本的に成人の恒久的な重国籍は認められません。私の場合、何年後かに一定の条件を満たせばドイツ国籍の取得も可能なのかもしれませんが、「日本国籍と引き換えのドイツ国籍なんかいらない」というのが現在の心境。
また、国際結婚夫婦間の子の国籍も、両国の国籍法によって変わってきます。日本とドイツは共に父母両系血統主義を採っているため、日独カップル間の子供は、どちらが父でどちらが母でも、日独両方の国籍を取得できます。ただし日本の法律では、22歳に達するまでにどちらかの国籍を選択する事が義務付けられています。
姓について。日本の法律では、日本人同士の結婚では夫婦同姓ですが、外国人との結婚ではむしろ夫婦別姓がデフォルトです(というか、そもそも戸籍に記載されるのは日本人だけなので、外国人配偶者の姓は関係ないのでしょう)。ただし、婚姻成立後6ヶ月後以内なら、家庭裁判所の許可を得なくとも、戸籍姓を外国人配偶者の姓(アルファベットの場合はカタカナ表記)に変更できます。なお、パスポートは戸籍上の姓名が記載されますが、海外で使っている別名を併記できます。
ドイツでは夫婦別姓が認められている上に、自分の姓と相手の姓を任意順にハイフンでつなぐ複合姓(Doppelname)も認められています。ただし、この複合姓は子に継承されません。また、複合姓を日本の戸籍姓として使用するには、家庭裁判所の許可が必要なようです。
ちなみにうちの場合、夫は姓の変更なし。私は日本の戸籍上の姓は変更せず、ドイツでの公式な姓は「親と同じ日本語姓-夫と同じドイツ語姓」の複合姓を選択しました。パスポートへの併記は、婚姻届と同時に申請が可能でしたが、どうせあと1年強でパスポートを更新しなければいけないので、その際一緒にお願いするつもりです。
なんだかやたらと長くて退屈な記事でごめんなさい。最後まで読んで下さった方がいらしたとしたら、大変お疲れ様でした(^^;。もし間違いなどございましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
そちらの領事館の方は親切なんですね〜。いいな〜。
実は歩きながら「nyfさんには懐かしい景色なのかな~」とか思っていました(^^)。Bolker通りのZum Schlüsselの向かい側に教会がありましたけど、もしかしてあそこかな。合唱(もなさるんですね)の後に渇いた喉をうるわすお店には事欠かないロケーションだ(笑)。
南西ドイツの領事館はサービスいまいちですか(^^;。デュッセルでは昼休みに食い込んだ時でさえ親切でしたよ。
うふふ、サービスについてはまたいつか♪
今日、ちょこっとミスターダーシーを観たのですが、彼、サッカー脚になっていません?ちょっとO脚っぽい・・。ドイツ語(本ね)も買いました、こっちの訳の方がずっとましです。
でも日本に帰る時は外国人として入国しなければいけないので国籍はそのままの人が多いですね。イラン人と結婚するとムスリムになってイラン国籍になるんですか!←私はもう関係ないけど。
やっぱり日本人がいるところに行くと感じますよね。
お客様が一番!って感じ!こっちの人にしてみたら『何がすみませんなんだ?』だろうけどね。天気が悪いんだか良いんだかわからない空ですね!
迷子にならなくて一安心!夜はもう暗いので気をつけて下さいね。
お互い暗いところに住んでいるみたいだし。(苦笑)

夫に「英語でblackpuddingと呼ぶもの」と言われて試しに買ってみたのがBlutwurstだったのかな。食べられない事はないけどあんまり好きでもないですねぇ。
Mr.ダーシー、O脚でした?気付かなかったなぁ。乗馬の練習のやり過ぎだったりして(笑)
日本は重国籍を認めていないとはいえ、イラン男性と結婚した日本人女性とか、実質的な重国籍者は結構いるんじゃないかと思います(日本の国籍を選択しても、イランの国籍はそのまま保持できるらしい?)。
なんだか最近どんどん夜が長くなっているような気がしますけど、デンはもっと長いんでしょうねぇ。
はじめまして、こんにちは&ようこそ!元同僚・・・??
シュトゥットガルトは2回ほど訪れただけですが、繁華街のすぐそばに緑があったり、感じのいい街だなぁ、と思いました。1年間の滞在、楽しんでくださいね。
素敵なドイツ紳士と結婚した美しい日本人奥様方、私も是非お会いしてみたいものでございます。一方、この田舎町に住んでいる日本人は、(素敵かどうかはさておき)ドイツ人と結婚した(美しくない)私以外にいるのだろうか?(^^;

ひぇ~、そりゃ確かに間違いないです。なんだか嬉しいようなこっぱずかしいような、微妙な気分でございます。
カールスルーエには横からの人がいると聞きましたが、そちらにもいらしたとは・・・あれ待てよ、聞いたことあるかも・・・もしやお嬢様はクマのプーさんのポシェットをお持ちでは!?ちなみに私はH7~でした。

猫守りよりちっとも楽しくありませんが、車の運転クリアしたら、是非是非、子守に来てください~。
あぁ、やっぱり!しかしプーさんポーチが妙な具合に役に立った(笑)。贈り主、是非ドイツに誘致しましょう。温泉とかマッサージとかあると誘致も楽なんですが。
シュトゥットガルトがもうちょっと近かったら、おしゃべり&お子様に遊んでもらいに(まぁ結果的に子守りにもなるか・・・)、今すぐにでも(電車で)押しかけたいところです!

コメントありがとさんです。
ポーチ、たしかプレゼントする前にちらっと見せてもらったのが、頭の片隅に残ってたらしい(笑)。
あれ?飛行機嫌いなんだっけ?飛行機に乗っていて事故に合う確率は、車を運転していて事故に合う確率より低いはずです!・・・なんて言ってみたところで、怖いもんは怖いしなぁ・・・。でもドイツで3人で会えたら楽しそう~!