2007年 08月 20日
母子手帳(der Mutterpass)卒業
↑この母子手帳も、これでいったん卒業です。ただし、妊娠二回分で一冊になっていますから、もし二人目を妊娠する事があれば、同じ手帳を引き続き使う事になります。
母子手帳はドイツ語ではMutterpass(die Mutter=母、der Pass=パスポート)。婦人科の先生とは基本的に英語で話しているのですが、初めて“your mother’s passport”と言われた時は、「なんでうちの母の旅券が必要なんだろう?」などとおバカな事を思ってしまいました(^^;。
日本では、妊娠は病気ではないという理由で、費用は健康保険ではカバーされないそうですが、ドイツでは基本的な費用は健康保険でカバーされます。そこで以下に、妊娠出産に関する医療行為とその費用負担について、私の例を記しておきます。
○健康保険でカバーされたもの(自己負担は四半期あたり10ユーロ)
・定期検診:32週頃までは4週に一度、以後は3週に一度、...
尿検査、血液検査、OGTT血糖検査、超音波検査などを含む。
・羊水穿刺検査
赤ちゃんの染色体を調べる羊水検査は、日本ではあまり一般的ではないようですが、ドイツでは35歳以上の妊婦に推奨されており、費用も保険でカバーされます(トリプルマーカーテストは保険対象外)。ただし私は、悩んだ末に結局この検査は受けませんでした。
・出産準備教室(Geburstvorbereitung):2時間×7回
健康保険でカバーされるのは、実際に参加した回数分のみで、参加しなかった回の費用は自己負担(一回あたり10.9ユーロ)。また、全7回のうち後半4回はパートナーと二人で参加するのが基本ですが、健康保険でカバーされるのは母親分のみで、パートナーの参加費は自己負担。
・入院出産
・出産後の訪問助産婦
・出産後の体操教室:出産後6~8週間以降
○健康保険でカバーされなかったもの
・ドップラー超音波検査(50ユーロ?)
・妊娠体操教室(Schwangerschaftsgymnastik):週1回45分、1回あたり3.10ユーロ
ところで、「日本では救急車は無料だが、外国では高くつく事がある」と聞いたことがありますが、ドイツではどうなのでしょう?
私は出産予定日より3週間以上早く破水したので、お医者さんに連絡したところ、「救急車を呼んで身体を横にした状態で病院に行け」と言われたため、救急車初体験の憂き目に会ってしまいました。と言っても、この段階ではまだ痛みはなかったもので、早く出かけたい&手持ち無沙汰なあまり、玄関までのこのこ出て行って救急隊員に「こんにちは」とか呑気に挨拶し、後から夫にたしなめられてしまいました。
救急車費用は、未だに請求書が回ってきませんから、おそらく無料なのでしょう(希望的観測)。
救急車内で担架に乗る際に、靴を脱ぐべきか迷ってしまった私。後から夫に話したら、「日本人だなぁ」とニヤニヤ笑われました。当然ながら、病院到着時は担架で寝たまま運び出されたので、脱がなくて正解でした。危うく救急車に靴だけ残して去るところでした(^^;。
救急車の入り口においた靴が後日失踪事件との関連を疑われて捜査、頼りになるのは警察犬と靴の内側の匂いだけ・・・なんてことにならなくてよかったですね!
ほほー。日本はお産もセレブ仕様と一般ピープル仕様があるんですねぇ。・・・って実は私が知らないだけでドイツにもあったりして?
靴を脱ぐところと服を脱ぐところが日本と微妙に違っているのでたまに要注意ですわー。
日本の「母子手帳」、画像検索してみたら・・・可愛いじゃん!でもドイツのセンスで頑張るとバタ臭い赤ちゃんが表紙になりそうでコワイので、むしろ殺風景な位で良かったのかも?ついでに日本にはお洒落な母子手帳ケースなるものがいろいろある事も判明。なんとなく「さすが」と感心しちゃいました。
二人一冊だと、前の妊娠の記録を参照するには便利かもしれませんが、絶対なくす人がいそうですよねー。
Mutterpassの表紙、これでいいと私も思います。変な”ドイツ風”可愛い赤ちゃん=クドイよりは、こういうシンプルな図案化=あっさりの方が長く付き合えるように思います。
羊水検査、悩んだあげく受けなかったのは何か凄い理由があったのでしょうか?日本で必要ない検査だからかな〜?
日本の母子手帳は本当に「母子」手帳なんですね!育児アドバイスまで書いてあるとは恐れ入りました(?)。
ドイツのはむしろ「妊婦」手帳かも。子供用にはまた別に子供手帳があって、5歳くらいまでの健診の結果が書き込めるようになっています。そして予防接種についてはどうやらまた別の手帳がもらえるらしい。
そう、救急車乗っちゃいました~♪(オイ)なにせ痛みとかあった訳ではないので、神妙な顔をしつつも内心ちょっとワクワクしちゃったりして(オイオイ)
ベンツだった・・・かな?さすがに覚えてません(笑)。
ドイツで見かける妙にリアル過ぎてコワイ赤ちゃん人形を思い出すに・・・やっぱりシンプル図案で正解でしょうねぇ。
健康保険の自己負担額10ユーロ/3ヶ月は全診療科共通の初診料みたいなものなので、それをもって妊娠出産の費用が有料と言っていいのは疑問です。普通の健康診断や歯科検診は無料なので、妊娠もごく基本的な検査だけなら無料で診てくれる医者もいるのカモ?
病院にはジャグジーみたいな設備もあったんですが、私の場合は先に破水があり感染の恐れがあったので、普通に分娩台で産みました。
羊水検査を受けなかったのは・・・って説明しだすと長くなるので、書きかけで放っておいた記事をアップしますね。